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開演時間になり『いってらっしゃい』と最後まで見送ってくれた月城さんは、今日の千秋楽は客席で観ると言って客席の方へ向かった。

この仕事を始めてからかなりお世話になっている月城さん。少しでも成長した姿を見せられるように頑張りたいと思った。
舞台に集中するため1人端っこで深呼吸していると、風斗くんが近寄ってきて私の真横で立ち止まった。


風斗 「…本気でロミオになるから。Aも。お客さんとこと忘れて、本気に俺に恋して」


今までで一番真剣な表情を見せ訴えかけてきた風斗くんは、まっすぐと私の視線を捉えて離さなかった。


A 「…はい。よろしくお願いします」


突然のことに驚いていたが、風斗くんの思いは伝わってきた。私はたった一言、真剣に返事をし、それに満足した風斗くんは『楽しみにしてる』と笑いながらスタンバイのためにステージに上がって行った。

その後ろ姿はとても大きく、これから闘いにでも行くのではないかと勘違いしてしまうくらいに強いオーラを解き放っていた。


A 「私も負けてられないですね」


私はもう一度大きく深呼吸をし、開演を知らせるブザーの音に覚悟を決めた。





これから始まる恋の物語がどんな結末であろうと、ドクドクと激しく脈打つ感情に嘘はつかないと。

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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです!気づいたら一気読みしてしまいました!更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます! (2019年10月14日 6時) (レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2019年5月16日 11時

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