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風斗 「ねぇ、こんな場所で立ち話しないでよ。学校じゃあるまいし…楽屋あるんだからそこで話したら?迷惑なんですけど」
突然乱入してきた風斗くんに私は不機嫌になったが、あやかちゃんは風斗くんを見て固まっていた。
あやか 「は、はい。すみません!」
風斗 「Aの友達?」
A 「そうだけど」
風斗 「ふ〜ん、友達いたんだ。優しい子がいてよかったね。それじゃ」
それだけ言って立ち去った風斗くんは振り返ることなく自分の楽屋へ戻っていった。
A 「なんかゴメンね…」
あやか 「や、や、や、やばっ!風斗くんだぁ!!うわぁ、A本当にすごいね〜」
嬉しそうなあやかちゃんの笑顔につられて、私も嬉しくなった。
楽屋に向かうと早速舞台の感想を教えてくれた。『ウルウルしてしまった』と恥ずかしそうに話してくれるあやかちゃんの姿を見て、この舞台に立てて良かったと改めて感じることができた。
話は止まらず最近の出来事など、溜まっていた話をたくさん話してた。『最高の息抜きだったよ!私も頑張るね』と帰って行ったあやかちゃんは、とても素敵な表情をしていた。
私が帰宅する準備をしていると、ばあや役の方に『Aちゃんもまだ高校生だもんね。いつも落ち着いてるし大人っぽいから、お友達と楽しそうにしてる姿見て嬉しくなっちゃった!』と声をかけられた。
お仕事の時はしっかりしようと気を張っていたが、あやかちゃんといた時はその緊張が解けていたのだろう。
連日の舞台に疲れもあったが、彼女に会えてリフレッシュ出来た。
私は『大切な親友です』と返事をし、自然と口角が緩くなるのを感じた。後でお礼のメッセージを送ろうと心に決め、楽屋を後にするのだった。
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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです!気づいたら一気読みしてしまいました!更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます! (2019年10月14日 6時) (レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2019年5月16日 11時