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椿 「今日は招待してくれてありがとう!めっちゃくちゃ楽しみにしてたんだよ!!」

梓 「2人が主演やるって知って、見に行くしかないねって話をしてたんだ」

棗 「風斗がロミオやるのはなんとなく想像出来るが、Aがジュリエットなら観ないわけにはいかないからな」


平日の19時公演直前、楽屋に顔を出しに来てくれたのは朝日奈家の3つ子だった。
舞台を是非観たいということだったので、都合のつく日を関係者席として取ってもらい招待したのだ。


椿 「うわ〜、めっちゃかわいい!風斗なんかじゃなくて、俺がAのロミオやりてー」

梓 「本当だね。ロミオでなかったとしても、こんなに綺麗なAを見たら一目惚れしてしまうよ」

A 「もう、何言ってるんですか?(笑)」

風斗 「げっ…本当に来たんだ」


風斗くんは開いていた楽屋のドアからこちらを覗き、明らかに嫌そうな顔をした。


椿 「あ、風斗じゃん」

梓 「お疲れ様」

風斗 「なに仲良く3人揃って来てんの?」

椿 「別にたまたまだよな〜?」

梓 「うん、僕と椿が来れる日が今日しかなかったんだよ。棗はいつでも行けるみたいなこと言ってたし」

棗 「俺はいつでもいいとは言ってない!お前らがもう日にち決めてたんだろうが」

風斗 「まぁ、どーでもいいんだけど。そんなことより、せっかく来たなら僕たちが舞台上でイチャイチャしてるのたっぷり見てってよね」


そう言って肩を組んできた風斗くんは挑発的に3人を見て、軽く鼻で笑った。


椿 「なに?!イチャイチャしてんの?!?!」

梓 「それは聞き捨てならないね…」

棗 「お前ら……」

A 「あははは」

スタッフ 「開演10分前です」


スタッフさんの声が聞こえ3人は『楽しみにしてるね』と言葉を残し楽屋を去っていった。


A 「少ししかお話できなかったな…」

風斗 「どうせ家帰ったら喋るでしょ?ほら、準備するよ。今日はいつもよりもっと楽しませてあげないと」


意味深な笑みを浮かべた風斗くんはそのまま自分の楽屋へ戻っていった。
私はその笑みに不安を覚えたが、気合いを入れて最終準備に取り掛かった。


A 「よし、頑張りましょう!」


私は鏡に映る自分に活を入れ、舞台袖に向かった。

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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです!気づいたら一気読みしてしまいました!更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます! (2019年10月14日 6時) (レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2019年5月16日 11時

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