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それからあっという間に時間は経ち、6月に入った。
学校とレッスン、そして番組の収録や美和さんの雑誌の撮影など程よく忙しい日々が続いている。
進路については少しだけ答えが見えてきた。
藤咲さんや清家さんから話を聞き、学校と芸能活動の両立は覚悟とやる気が必要だと改めて感じた。
現在高校との両立だけでパンクしてしまいそうな私は、その話を聞き、4年間通い続けられる自信がないのが正直なところである。
そして、以前にも増して、目の前にある仕事をしっかりとやり遂げたいという思いが強くなった。
私の中で進学への気持ちが段々と薄れていくのが分かった。
風斗 「なに難しい顔してんの？」
A 「うわぁ！お、おはようございます。よろしくお願いいたします！」
風斗 「よろしく〜。てかさ、Aが相手役で、しかも【ジュリエット】とか。不安しかないんだけど」
A 「がんばります……」
風斗くんはそう言って私と対面する席に座ると、表紙に『ロミオとジュリエット』と書かれている台本を開いた。
今日は『ロミオとジュリエット』に出る出演者同士の顔合わせの日。
【ロミオ】を演じる風斗くんはもちろん、その他の役を演じられるキャストさんや監督などが集まる。
私は新人なので一番乗りで稽古場に到着していたが、次に現れたのが風斗くんで驚いた。
風斗 「なに、その顔？何か言いたいことあるなら言いなよ」
A 「いえ、風斗くんは主役なのでもう少し後にいらっしゃると思ってて。こんなに早くいらした事に驚いてます……」
私が今の戸惑いを正直に伝えると思いっきり鼻で笑われた。
風斗 「はぁ？あんたバカじゃないの？主役だから早く来てみんなに挨拶するんだろ」
月城 「そーゆーことを考えてるのは良いんだけどな。普段の態度もちゃんと考えてほしいものだ…」
風斗 「なに？なんか言った？ヴォシャスさん」
思いっきり悪意のある言い方をした風斗くんは、後に続いて稽古場に入ってきた月城さん睨んで言った。
月城 「っ、なんでも。……Aも伝えた通りちゃんと早めに来てるな」
A 「はい、めちゃくちゃ緊張していますが……」
月城 「まぁ仕方ない。とりあえず台本にでも目を通しておけ」
A 「はい」
私は先日もらった台本を広げ、最初のページから目を通し始めた。
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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです！気づいたら一気読みしてしまいました！更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます！ (2019年10月14日 6時) (
レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べーだい＊メガネ | 作成日時：2019年5月16日 11時
