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私がキスシーンに抵抗があったのは相手が風斗くんだからなどは関係がなくて、ただ単に【キス】自体したことがないからである。
真面目に……超真面目に学生生活を送ってきた私にとって【キス】というのは他人事であった。
初めてメディアに出ることになった祈織さんとのウェディングの撮影でも、おデコにされただけでドギマギしていた。
そんな私が【キスシーン】などあり得ない…
要 「Aちゃんのファーストキスかぁ。ふーちゃんが羨ましいな〜〜」
右京 「何を言ってるんだ！Aさんだってひとりの女性なのだから、デリカシーのない発言は失礼だろ！」
雅臣 「Aちゃん、『会ったばかりの人を好きになってすぐキスするなんて、すごい』って言ってたもんね」
A 「まさか、私がその役を演じるなんて思っていませんでしたけど……」
私と雅臣さんは互いに苦笑いするしかなかった。
要 「ん？その役って、Aちゃん『ロミオとジュリエット』観たことあるの？」
雅臣・A 「あっ」
リビングが一瞬で静まりかえった。
要 「まぁ、深くは追及しないでおくよ。にしても、雅兄も隅には置けないね〜」
雅臣 「あははは、要程ではないよ」
右京 「うっうん！話を戻しますが……」
A 「あ、頂いたお役なので緊張はしますけど、やると決まればしっかり演じる覚悟は出来るてるんです。でも、【ジュリエット】ととして演じるまでの心の余裕は出来ないだろうなと思って…」
私の悩みがファーストキスに対することではないと分かり、3人は少し驚いた顔をしていた。
要 「でもさ、逆にそれって演じやすいんじゃない？」
A 「え？」
要さんの思わぬ回答に今度は私が驚いた。
要 「だって、ジュリエットだって初恋だからキスするの初めてなんでしょ？Aちゃんと同じ気持ちだよ。緊張と好奇心と混ざったドキドキする感じ。そうじゃない？」
要の説明に私だけではなく、雅臣さんと右京さんも大きく頷いた。
要さんは『でしょ？』と私の顔を見て、パチリとウインクをした。
そのお茶目なサービスに自然と口元が緩んでしまった。
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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです！気づいたら一気読みしてしまいました！更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます！ (2019年10月14日 6時) (
レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べーだい＊メガネ | 作成日時：2019年5月16日 11時
