新しい道が開くとき【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ 】

33 ページ34

椿 「なんかな〜」

梓 「どうしたの、椿？」

椿 「いやー、侑介に負けてる気がして。さっきも彼女のことフォローするようなことさらっと言ってたし」

梓 「昔は女の子と話してるだけで顔赤くしてたのにね」

棗 「まぁ侑介も成長したんだろ」




椿 「弟のくせに…」

棗 「……」

梓 「……僕たちも成長しないとだね」

棗 「あぁ」

椿 「そーだな」




私たちの輪から離れていた3人は、右京さんがリビングに来たと同時に輪の中に溶け込んだ。




右京 「何をしているのですか？」

A 「ご兄弟のことを教えていただきました。凄いですね、ご兄弟たくさんいて驚きました！(って私は初めて知った設定で頑張ってます。)」

右京 「そうですか。私たちはもうこれが普通になっていますが、やはり驚かれますよね？」

A 「そうですね。でもみなさんにお会いしてみたいです。ご挨拶もしないといけませんし……」

雅臣 「この家を出て一人暮らしをしてる人もいるから、なかなかスケジュール合わないんだよね。久しぶりにみんなで集まりたいな〜」

右京 「そうですね」



寂しそうな顔をした雅臣さんと右京さんは互いに顔を見合わせ苦笑いを浮かべた。
まだ2人と知り合って2日しか経っていないが、彼らがとても家族想いだという事が身にしみて感じられる。
本当に素敵なお兄さんたちだ。

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す