27 ページ28
雅臣 「みんなお帰り。Aちゃんも、お帰り」
?? 「まーくん、この子がそうなの?」
雅臣 「そーだよ。ほら弥、挨拶」
弥くんが私の目の前に来た。
弥 「朝日奈弥です!よろしくお願いします!!」
A 「あ、えっと、はじめまして。佐倉Aです。よろしくお願いします、弥くん」
弥くんに向かってお辞儀をし顔を上げると、目をキラキラさせてこちらを見ていた。
弥 「お姉ちゃんがもう1人増えるなんて、僕本当に嬉しいな!!!」
椿 「え?」
梓 「え?」
棗 「は?」
3つ子は息ぴったりに声を上げ、私の方を見た
ですよねー。さっき下で会った時に少し気になりましたけど、私がこれからここでお世話になること知らない感じでしたよね〜……
椿 「え?え??どーゆーこと?!」
梓 「僕たち『大事な話がある』ってかな兄から連絡あっただけなんだけど…」
棗 「さっきから話が見えないんだが……」
私たちがガヤガヤし始めると、キッチンからエプロンをかけた右京さんと絵麻さんがやって来た。
右京 「みなさん、おかえりなさい」
絵麻 「おかえりなさい。Aちゃんも、おかえりなさい(^^)」
右京 「Aさん、母から連絡がありました。『詳しい事情は今度本人から聞くから、とにかく彼女とこれから家族と同様に仲良く一緒に暮らしてね』と。」
右京さんが少し困った表情で私を見た。
たしかにそうだ。説明も無しにいきなり“一緒に暮らせ”と言われても“わかりました。これから家族として暮らしましょう”となるはずがない。
分かっていた。すんなりと事が運ぶ確率は低いというのは分かっていた、はずなのに……
右京さんのその表情が心に突き刺さった。
私は心の何処かで、[朝日奈家の皆さんなら私を受け入れてくれる]と勝手に決めつけて、皆さんが私を歓迎してくれる姿を期待してたのかもしれない。
A 「(何て馬鹿なんだろう)」
これは全て自分の夢で、自分の都合のいいように話が進むと思っていたのか?
いや、違う。これは現実だ。
右京さんのその表情が物語っていた。
?? 「京兄、そんな言い方ないだろ」
階段を下りながらそう声をかけてきたのは赤い髪の毛の青年だった。
129人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べーだい*メガネ(プロフ) - 蒼生さん» ありがとうございます(><) (2018年1月18日 0時) (レス) id: 65632bfa68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 急に失礼しました!いつも更新楽しみにしています!頑張ってください!! (2018年1月17日 22時) (レス) id: df44cb0fbb (このIDを非表示/違反報告)
べーだい*メガネ(プロフ) - 蒼生さん» 気づきませんでした!ありがとうございます (2018年1月17日 22時) (レス) id: 65632bfa68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 急にすみません!!36話の次が39話になってますよ!(内容は飛んでないと思いますが…) (2018年1月17日 21時) (レス) id: df44cb0fbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2017年12月18日 14時