新しい道が開くとき【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ 】

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右京 「お待たせしました」

右京さんがやって来て朝食が始まった。


目の前にはご飯、お味噌汁、焼き魚、卵焼きなど和食が並んでいる。
私は小さな声で『いただきます』と呟いてから、お味噌汁を一口飲んだ。

温かい味噌汁が身体に染み渡るようにじわっと広がった。

A 「美味しい…」

思わず口から出てしまった声に、右京さんはにっこり笑って

右京 「それは良かったです(^^)」

と返してくれた。


なんだか恥ずかしくなって、少し俯きながら魚や卵焼きも食べてみる。本当にどれも美味しくて、気づけば箸が進んでいた。






要さんが朝のニュースを見るためにテレビをつける。
テレビではちょうど天気予報をやっていた。私もなんとなく目を向けると、東京は晴れ予報と書いてあった。




その後なんとなくテレビを眺めながら食べ進めていたら、CMが始まった。全部初めて見るCMで新鮮な気持ちで見ていると


？？ 「冬はこれで一緒にあったまろ？」


インスタントのカップスープを手に持ちカメラに向かって上目遣いで言っている、黒髪で甘いマスクをしているこの男性。
急に視界に入って来て、心構えが出来ていなかった私は思わず


A 「まじか……」


と真顔で呟いていた。

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