新しい道が開くとき【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ】 (ページ17)

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絵麻さんの後ろに続いてリビングに入る。

絵麻「おはようございます」

右京「絵麻さん、おはようございます。Aさんもおはようございます。昨日はよく眠れましたか？」

A 「右京さん、おはようございます。結構ぐっすり眠れました」

右京「それは良かったです(^^)もう朝ご飯の準備はできています。絵麻さんこっちの手伝いは大丈夫なので、Aさんを食卓まで案内してあげてください」

絵麻「わかりました！Aちゃん、こっちだよ」

私は大人しく絵麻さんの後について行った。

絵麻「どこに座る？」

絵麻さんは私に向かって自然な感じで質問してきたが、目の前に現れた大きなテーブルと椅子の数の多さに驚きを隠せない。

10席以上ある中から好きな席を選べと。無理ですよ……

私が戸惑っていると後ろから要さんが声をかけてきた。

要「おはよう妹ちゃん、Aちゃん」

私がゆっくりと振り返ると、

要「ははっ、Aちゃんどうしたの？そんな困った顔して(^^)」

A 「あ、いえ。要さん、おはようございます。どこに座りたいか絵麻さんに聞かれたんですけど、席の数多すぎて……」

要「たしかに。俺は見慣れちゃったけど初めて見たら驚くよね～。でかいテーブルと椅子」

絵麻「そうだよね。今は慣れちゃったけど、最初は戸惑ったな…ごめんね、変な質問して」

A 「いえ、大丈夫です。…ところでどこに座ればいいですかね？」

要「そうだね～、雅兄はさっき電話きて急いで出ちゃったし、つばちゃんとあーちゃんはお仕事だからって朝早くに出てったよ。他の兄弟はわからないけど、とりあえずここに固まって座っとけばいいよ」

私たちはキッチンから近い席に固まって座り、右京さんが来るまで雑談をしていた。

先程感じていた不安はまだ残っていたが、キッチンから漂ういい香りに『お腹すいた』なんて呑気に考えている自分はまあまあバカだと思う。