14 ar ページ14
ar side
2人でベッドに入ると、やっぱり色々思い出しちゃう。
あの人と違う伊野ちゃんの暖かさ。
あの人より少し大きい伊野ちゃんの背中。
あの人の香水の匂いじゃ無くて、伊野ちゃん家の柔軟剤のいい匂い。
すべてをあの人と比べちゃう。
俺ってめっちゃ最低。
人ばっかに頼って。
そう思っても、何処かで伊野ちゃんを頼ってしまう。
ぎゅ…
気づけば、伊野ちゃんの背中に後ろから抱きついていた。
「…どうした？」
俺が前に回した手を握ろうとしたのか、一瞬だけ伊野ちゃんの手と触れた。
でもすぐに離してきて。
俺から伊野ちゃんの手を握った。
『伊野ちゃん…俺の事、誰も愛してくれないのかな、 』
「…ううん、そんな事ないよ。」
静かにそう言う。
『…じゃあ、愛してる、って言って？』
嘘でも、嘘でも良かったから、言って欲しかった。
どうせあの人の俺への愛は作り物だったんでしょ？
本当俺って最低だよね。
伊野ちゃんの気持ちを知ってながらこんな事言うなんて。
そんな俺にも
「…愛してるよ、大ちゃん」
と優しい口調で言ってくれる伊野ちゃん。
『なんで…？なんで伊野ちゃんはそんなに俺に優しいの？こんな時だけ俺を頼って最低、って言ってよ！』
涙がどんどん溢れてくる。
するといつの間にか体制を変えた伊野ちゃんが、前から包み込んでくれる。
「…大ちゃんは、最低なんかじゃないよ。」
それだけ言って、背中をポンポンと叩いてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有岡Love(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2018年4月1日 19時) (
レス) id: 43c205b7fb (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 有岡Loveさん» ありがとうございます！いつになるか分かりませんが、出してみたいと思います！！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: 91b705855a (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - かほさん» ありがとうございます！完結しました！！！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: 91b705855a (このIDを非表示/違反報告)
有岡Love(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！良かったら続編作ってください！ (2018年4月1日 16時) (レス) id: 43c205b7fb (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 続きが気になる！！！ (2018年3月20日 6時) (レス) id: ff6782daa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かほ | 作成日時：2018年2月17日 22時
