～Bradcomrade～ (ページ4)

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犠牲者ページ4

死神side
ぺいんとさんが、別行動をしようという考えには…僕は正直反対だった。
しかし、僕は賛成した。だって…この場所を知るためにも…それが最善の策だから…。
し「うわ～。この建物不気味だな～。」
僕は、最初の地点から南側の捜索を任せられた。捜索していくと、また目の前に木造の家が現れた。しかし、他の家に比べて手入れが行き届いていないようなぐらいボロボロだった。もう一つ不自然なのは、まるで木々の中に隠されているようになっていたことだ。
その時、トランシーバーからぺいんとさんの声が聞こえた。
ぺ「こちら、ぺいんと。死神君、応答しろ。」
し「はい。こちら死神です。」
ぺ「こっちは、ガソリンが抜かれた車を見つけた。死神君の方は、何か見つけた?」
し「こっちは、かなり不自然な場所に隠されている家を見つけました。」
すると、別の声も聞こえた。それは、トラゾーさんの声だった。
ト「死神さん。その廃屋みたいな所、中を確認してくれないかな?何かあるかも知れないし。」
僕は、渋々中に入ってみることにした。
し「お邪魔します…。はぁ～、僕なんで…お邪魔しますなんて言ってるんだろう。」
家の中は、ほこりをかぶっている家具ばかりだった。しかし、一カ所だけ…ほこりがない場所があった。まるで、何かを動かしたみたいに……。
し「なんだろう…。ここだけ、明らかにおかしい。なんか…あるのかな?」
壁とかを触れていると、スイッチみたいに押せる場所を見つけた。
し「これ…ボタン？」
押してみると…自分の隣の壁が音をたてて開いた。
しかし…
次の瞬間、僕は恐怖で…足がすくんでしまった。
なぜなら…その開いた扉の向こうには身長二メートル以上の大きな影が…鉈を持って立っているのだから…。
??「………。」
その化け物は、周りを見渡して……そして…その目は僕の姿を捉えた。
??「うぅぅぅ！」
うなり声とともに、僕に向かって走り始めた。
し「ヤバい！！逃げなきゃ…。」
しかし、立ち上がれなかった。腰を抜かしてしまったようだ。
し「僕は…み…皆と帰るんだ。」
体に、激痛が走った。
し「うぐっ…ぼ…僕は死ねない。死ねないんだぁぁぁぁ。」
最後の力を振り絞り立ち向かおうとしたが…次の瞬間僕の意識は闇に落ちた。
??「うぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」
こうして…最初の犠牲者が出てしまった。
─
─
??side
??「案外…呆気なかったな。」
その者は、その光景をただ…眺めていた。しかし、その声は…トラゾーの声だった。