検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:2,165 hit

三年生 ページ9

「今日は六年生と合同授業だ
 知っていると思うが、学年が上がるにつれて
 プロの忍者に近い実力を持っている
 しっかりと学ぶように」
『はい‼』
「…はい」
どの学年も、たまに学年合同授業をするが
この日こそ嫌なものはない
…学園長の突然の思いつきも同じくらい嫌だけど
「ねぇA、せっかくの綺麗な顔に
 シワが寄ってるよ」
「……嗚呼」
孫兵が僕の顔を覗く
「Aはこっちだー‼」
声と共に激突され、バランスを崩しゴロゴロと転がった
目を開けると、太陽と左門の顔が近くにあった
「すまん!止まらなかった!」
「…いつも止まらない癖に」
笑えば、左門はもっと嬉しそうに笑う
さっき孫兵と接吻しそうになったな……あぶな

「…なんで集まるのかな、六年生と知り合いじゃんか」
他の奴らは僕と違い、先輩ともよく話している
「三之助‼」
「あ、七松先輩」
「立花仙蔵先輩‼」「食満留三郎先輩‼!」
「潮江文次郎先輩」
「善法寺伊作先輩」「中在家長次先輩」
僕よりも遥かに高い、六年生が並んでいる
「お前がAか、いつも作兵衛から聞いてるぞ」
僕に笑いかける食満先輩は親しみやすそうだ
「左門と同じくらいか?」
「いえ!僕の方が高いです」
左門が僕に目線を寄越すので、立ち上がり隣に立つ
「じゃあ、七人でかかってこい‼」
七松先輩の声に僕たちは構えた




「…ふーっ、…は」
「お前、諦めが悪いな」
「…練習ですよ、仲間が潰れても助ける」
「いい心構えだ」
僕は先輩方の攻撃を避ける、それしかできない
鐘の音が鳴った瞬間、体の力を抜いてその場に座り込む
これだから合同授業は嫌なんだ
僕は髪を解いて、前髪も一緒に束ねる
「先輩方、A限界らしいので失礼します」
三之助に抱えられ、六年生の人達と離れる
「…しんどい」
「沢山直さなきゃいけないこと言われたな」
三之助がそう言うと、左門が頷く
「違う、それじゃない、いいからおろせ」
「暴れるなよ、水もらって長屋に戻ろう」
「俺たちももっと強くならなきゃな!」
「一番ピンチに弱いAを守らないとね」
藤内にそう言われ、僕の顔に熱が集まった

三年生→←三年生



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:忍たま
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒糖さんでーす - 面白かったでーす更新頑張って下さい。続きが気になります (2023年3月1日 9時) (レス) @page14 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無し | 作成日時:2020年11月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。