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三年生 ページ12

「…んー」
僕と孫兵の部屋で唸っていると数馬が顔を出した
「どうしたのさ」
「…数馬」
「何か悩み事?」
「…わかってて聞いてるのか」
ジトっと見つめているのに、隣に腰を下ろした
「最近、よく人と関わることが多いんだけど
 …名前と顔が一致しないんだ」
「へぇー、珍しいね」
「どちら様ですか?」
彼を押し倒し、首元に苦無を押し付ける
「変装の名人と言われてる、五年ろ組の鉢屋三郎だ」
「毒虫放ちましょうか?」
「待て待て‼兵助に聞いてみてくれ‼
 なんなら五年生長屋にいるはずだ!」
その人はそう言うと、一瞬の隙を突いて逃げた
追いかける気力はないので、また一人で悩んでいた


食堂に行く途中で、三之助に捕まった
「…離せよ」
「汗臭いことは認めるけど、良いじゃん」
「…何が?」
三之助を見るが微笑むばかりで離れはしないし
髪のなかに顔をうずめた
僕は三之助の息が聞こえるたび背中がかゆくなる
「…ほんと離れてくれない?鬱陶しい」
「三之助?何してんの?」
僕の声と藤内の声が同じ時に聞こえた
「げ、藤内」
「やあA、食堂に行こうとしてたのか?」
「…ん、なのにこいつが邪魔してきた」
僕が三之助を投げ飛ばせば、受け身を取った
「おれも食堂に行こうとしてたんだ
 一緒に食べよう」
「…うん」
藤内はさりげなく僕の手を握って歩く
「じゃあ、俺はこっち」
三之助は僕の空いてる手を握った
「…お前ら二人してじゃま」
これじゃあ通行の邪魔だ、頭悪いなこいつら

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黒糖さんでーす - 面白かったでーす更新頑張って下さい。続きが気になります (2023年3月1日 9時) (レス) @page14 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2020年11月15日 17時

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