四度 ページ6
坂田side
ただ、Aが目に留まったから
話しかけた
そのこと自体に俺が驚いた
いつもならさほど興味がないと思って
素通りするはずなのに、
スラスラと
「此処で会ったんも何かの縁や」などと
仲良なろ発言をした
俺は、優しいとまふやうらさんに言われるが
自分ではそうは思わん、
自分が何よりも大切だから
他人に興味がないから誰にでも優しく出来る
甘えたいなら甘えさせばいい
やりたくないならやらなくていい
後から困るなんて知らない
俺に被害は出ないからなぁ
基本、自分から行動するのは長続きしない
途中で飽きてしまい三日坊主でも良い方だ
だから、二日に一回のペースで
Aに会いに行く為に着替える俺は
ここまで長続きしたことに驚いた
そして、今回たかが膝枕で寝た
「おい、坂田お前こんなところにいたのか
そんな格好してなにしてんの？」
俺が、Aの側で寝ていたことに混乱していると
うらさんの声がふってきた
.
目を開けると俺の部屋の天井
「坂田、大丈夫か？一日気絶してたぞー」
そらるさんの手が俺の右頬を撫でる
「すんません、仕事の邪魔して」
「良いよ、良いよ、気にすんな」
頭をポンポンっとされ嬉しくなる
「で、ご飯を食べてるのか？」
「あんまり、今ちょっと食欲が無いんです」
「ちょっと待ってな」
そらるさんが部屋を出る
A、いつの間に帰ったんやろ
またねって、言ってくれたやろか？
〰
「最近、Aと一緒の仕事が多いね」
「あははは、そうだね」
「棒読みじゃん」
私はどう反応すればいいのさ
これ以外知らないからね、友達いないし
「まあ、僕は友達と一緒だから
全然嫌じゃないけど」
私が自分を指差して確かめる
るぅとは笑顔で頷いた
「ありがとう、るぅと」
今日は彼等が来てないことが
私は嬉しかった
「...ふふ」
「A？」
「今日はいい日だ」
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作者名：名無し | 作成日時：2020年6月4日 20時
