十七度 ページ19
「A、おはよーう!」
なんか坂田が明るく...
吹っ切れた感じかな
いや元々こんな感じだったのか？
首を傾げると、両耳についているいやりんぐが動く
「それ、俺があげた石？」
なんか、顔が近いな
ちょっと離れて
「なるせさんが作ってくれました」
「ふーん...まあ俺には関係ないけど、」
関係ないと言いつつ、不機嫌そうなのはなぜ？
頭の隅で考えていると玄関の鈴がなった
「誰やねん、...今日なんにもなかったはず？」
私は坂田が作ってくれたご飯を食べているので
坂田が玄関に向かった
最後の一口を食べていると急にほっぺをつつかれた
誰だろう、と振り返ればニコニコしている黄色い悪魔
はて、
「はじめましてですね」
「ん？」
ほっぺを押す力が強くなる
「すみません、ふざけました」
「やんな、二回目やもんな〜？」
やっと、ほっぺが開放された
「坂田は？」
「たぶん、リーダーと話してはる」
リーダー？、なんの？
「僕ら、悪魔のリーダーやよ」
「...悪魔のリーダー？貴方じゃなくて？」
「ちょい、それどういうこと？ん？」
今度は両側のほっぺをつままれる
「口が滑りました」
「隠す気ないやろ」
痛くないので、そのままにしておくと
坂田が帰ってきた
「あー‼、なんでおんねん！センラ！」
「お邪魔しとるで〜」
「いや、帰れ、Aに触んな」
黄色い悪魔の手を払いおとした
「ええ、なにこの変わり様、前までダラダラやったやん」
「ええやんけ、玄関で浦さんとまーしーが待っとるから
はよ行くぞ」
「ええ、あの村？、それならこの子で遊びたいんやけど」
失礼なやつだな、
坂田と黄色の言い争いが盛り上がってきた
飛び火を避けるために、リビングから出ようとしたら
誰かとぶつかった
鼻とおでこが痛い
「...なんで、ここに居るんだ？」
私を見下ろしていたのは緑の悪魔と紫の悪魔
カラフルな悪魔とが多くないですかね
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作者名：名無し | 作成日時：2020年6月4日 20時
