十一度 ページ13
目を開けるとまた居た
「...いつも、一人で寝てるはずなのに」
何故か、一人分開けて坂田が居るのだ
私は一つ部屋を借りた
凄く広い、ただただ広い
それはベットにも言える
そしてふかふか感!ふかふか
安眠ですね、最高です
「...A」
寝起き、悪いのか、知らないが
坂田は目を覚ましたとき、不機嫌が多い
だからと言って、なにもしないけどな
気付いたら勝手に、膝枕させられてるだけだ
もはや諦めたよ、坂田ってこんなくっついてくる奴か？
いや、こんな奴知らん
「おはようさん、」
「おはよう、坂田」
私は、坂田の眉間にあるシワを伸ばす
坂田、顔と声は良いからね
綺麗に保ってもらわないと
「...朝御飯作ってくるわ」
「じゃあ、私体流してきていいか？」
「おん」
パッと坂田は私から離れて、部屋を出た
部屋にお風呂も便所もあるから、本当楽
そんな楽しい生活は、すぐに崩れた
「...Aは働きたい？」
朝食を食べ終わると坂田が聞いてきた
「まあ、自分で働いて、お金が欲しいけど」
私が、返事をすると腕を組んで考え始めた
「しょーがねぇな〜、一個教えたる」
「おー」
嫌そうだな、
「A着替えてや、俺があげたやつで」
え、坂田との趣味が違いすぎて、着たくないんだけどな
私はタンスをあさり、まだマシな方の黒いワンピース
区切りを見せるために、赤のベルトをつける
部屋を出ると、すぐに坂田が寄ってきた
「...はぁ」
「何故溜め息？」
「なんもないわ、ほらメモ」
「ありがとう、坂田」
なんか溜め息つきまくってる坂田をほって
家を出た
「いってきます」
家に誰かいるって大切だな
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作者名：名無し | 作成日時：2020年6月4日 20時
