番外編 ページ41
「うげ、」
泥だらけのやつに出会った
「おやまぁ、
四年い組綾部喜八郎でーす」
その場を離れようとしたら
髪を掴まれた、痛い
「..きみ、立花さんに
なんか頼まれてるの？」
「いいえ？」
「離してくれない？」
「本当に眠そうですね」
会話が噛み合わない、
バッタリ会っただけれども
なんでか服を掴まれてる
「綾部、邪魔」
「これも何かの縁ですよー」
綾部の声と綾部を呼ぶ声が重なる
「きはちろー‼お前校庭の落とし穴ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
なんか、一緒に怒られてる気分
私関係ないから離してほしい
説教していた子はやっとこちらに気がついた
「え、なんで野平A先輩が？」
「この子が離してくれないんだ」
さっきより引っ付いてる面積が広いし
腕に寄り添われてる
「おーい」
今度は何
「野平A先輩、嫌そうですね」
「分かっているじゃないか、綾部
離れろや、お前そんなキャラじゃないだろ」
麻代には知らんがな
「え、誰!?!?」
黒髪、うるせ
「知ってるよ、くの一の野平Aさん」
なんで知っている、金髪
「へー、俺、最近編入してきました
四年ろ組の浜守一郎です‼」
「四年は組の斎藤タカ丸です」
「申し遅れました、喜八郎と同室の
四年い組平滝夜叉丸です」
「...どうも」
平は五月蝿いと聞いていたが
全然話さない、目すら合わない
浜はじーっとこちらを重視している
斎藤はなんか私の髪触ってるし
綾部は正面から抱きついてるし
「お前ら何だ、マイペースすぎだろ
おい、綾部胸に顔突っ込むな」
判ったこと四年生ヤバイ
特に綾部危険
そう言うと
平が慌てて引き離してくれた
平は良いやつ
私は綾部が離れると同時に
走って部屋に戻った
.
「お前は先輩に何をしているんだ!!!」
「ちぇ、さっきまで静かだったくせに」
「タカ丸さんは何故先輩の髪に頬擦りを？」
「サラサラでつい」
「野平A先輩、
聞いてた噂よりも綺麗な方だったな!!」
「お前達、こんな所で何をしているんだ？」
「三木ヱ門‼、ユリ子の散歩か？」
「嗚呼、守一郎も来るか？」
いつもの彼等に戻った
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作者名：名無し | 作成日時：2020年4月24日 17時
