乙女ゲーム29 ページ29
「Aさん!こっちに来い!」
教室に入るとグッ…グルッペンさんが
近くの椅子をバジバシ叩くが
その席はトントンさんとの間の席
しかし無視するのもめんどくさそうなので
ススッと移動する
私が来ただけで満足そうなグルッペンさん
若干これまでの雰囲気と違う気がするが
深くは聞かない、話が長そう
「なんだ、Aさん?」
「これから良いことでもあるんですって
顔ですので、面白いなって思ってました」
「嗚呼、今なら絶好調な気がする」
お弁当をちまちま食べてるとトントンさんの目線の
鋭さに身が震える
「Aさんはなにが好きなんだ?」
「コロコロと変わります」
「甘いものは嫌いか?」
「嫌いじゃないです」
私がそう言うとグルッペンさんの目は輝く
「俺も甘いものは好きなんだ
万ダラのカフェのショートケーキがオススメだぞ
はむSTARはエクレアやシュークリームなんかの
クリーム系が」
ヒートダウンさせる為にグルッペンさんの箸で
私の卵焼きを無理やり口につっこむ
「お弁当食べて下さい」
急に話されても右から左へ抜けていくので全然
構わないが、徐々に近づいてこられると怖い
反対に座ってるトントンさんの耳が赤い気がするが
一瞬見えただけなので気のせいだろう
グルッペンの箸を置いて再びお弁当を食べる
「Aさん、慣れてるな」
口の中が無くなったのか話すグルッペンさん
「近所に小さな子供がいるので慣れてます」
あ、このゴーヤチャンプル美味い
「いつまで赤くなってんだ、トントン
うぶな奴やな」
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作者名:名無し | 作成日時:2022年2月26日 15時