乙女ゲーム16 ページ16
「もう、凄い状況だった
班に料理出来ない人が二人いて、
他の女の子達は誘ってばかりで手は動かないし
私は野菜切りながら隣で家族の哲学的なものを
聞かされて、気が付いたら自由時間だったよ」
「だから見つけた時、頭抱えてたんだね〜」
「あと、なんか電話番号渡された」
ヒロインの体質だからなのか、男子の距離が近いことは
あえて疑問を抱かないようにしていたが…
マジね、普通に、人としての対応してるだけなんだよ?
あんまり美貌を求めすぎると普通の基準がずれる
あと、相手(の頭)がおかしいんかなって思ってしまう
「教えるなラ、Aの部屋の固定電話にしなヨ」
「お前、携帯持ってないこと言ったのか?」
「ハハハ、そんなバカな、気づかれたんだわ」
「でも、Aって嘘下手だもんね」
リズくんにそう言われて納得
「逆にリズくんはポーカーフェイスの鬼」
「わかる、気が付いたら虚無の顔だもん」
「逆に微笑んでても怖いがな」
『イベント発生』
…ただ班のところに戻るだけなのにイベント発生って
ナレーションの声に不満をもっていると誰かとぶつかる
「あ、ごめんな?
おいシャオロン‼勢いよく来んなや‼」
「大丈夫か?筋肉の塊にぶつかって怪我してへん?
ちょっと勢いがあっただけやん〜
お前足腰鈍ってんちゃう?」
転げそうになったところを支えてくれたフードの人と
オーバーオールでニット帽を被った人
「支えてくださりありがとうございます」
「ほんますまんな?」
頭下げてとりあえずその場を去った
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作者名:名無し | 作成日時:2022年2月26日 15時