暗殺者、ヒーロー目指すってさ LEVEL-2 (ページ23)

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ろくじゅうはちページ23

「おはよう」

包帯ぐるぐる巻きのミイラ状態だった相澤先生が、今日は包帯を取っている
本人は、リカバリーガールの処置が大げさと言っているが……

「今日の"ヒーロー情報学"ちょっと特別だぞ」

その言葉に、クラスの空気が一気に固くなる
が、次の言葉でクラス中が沸き上がった

「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。
と言うのも、先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。

指名が本格化するのは経験を積み、即戦力として判断される2、3年から……。
つまり今回来た"指名"は将来性に対する"興味"に近い」

卒業までにその興味が削がれれば、一方的に指名をキャンセルされることもある……と
頂いた指名がそのまま自身へのハードルとなると言うわけか

「指名の集計結果がこうだ。
例年はもっとバラけるんだが、3人に注目が偏った」

相澤先生が示す黒板には、指名件数がグラフになって出ている
私、轟くん、爆豪くんが先生の言う3人である

私の指名数は4500件ほど
……凄い数の指名ね
確かに、興味を与えられたと言えば、そうなのかもしれない

この結果を踏まえ、指名の有無に関わらず職場体験に行くそう
そのためにヒーロー名を考えるのである