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壁山が川の中で黒いサッカーボールを発見したのであった
「重い」
守が持ち上げようとするが、重くて持ち上がらない
まぁ鉄の塊だからね、軽くは無いよな
「全員動くな！」
そう言う声が聞こえ、そちらを見ると黒服の大人が立ちはだかっていた
「もう逃がさんぞ、エイリア学園の宇宙人！」
「え？」
「俺達の事？」
皆ポカーンとしている
それもそうだ、宇宙人の手がかりを探していただけなのに宇宙人呼ばわりされるだなんて
それに私たちは宇宙人に学校を破壊された被害者でもあるのだ
「財前総理は何処だ！何処へ連れ去った！」
そう言うスーツを着たおじさん
「あの、ちょっと……」
守が勘違いだと言おうとするが、黒いサッカーボールが何よりの証拠だと言われる
……黙ってたら、総理の居場所わかんないじゃん
連れ去って無いけど
「我々は、総理大臣警護のSPだ」
「だからと言って、いきなり宇宙人呼ばわりするなんて、失礼じゃないですか！」
宇宙人呼ばわりしてきたおじさんに一郎太がそう言う
そうだそうだ！もっと言ったれ！
「宇宙人は何処だ！」
そう言いながら現れたのは私達と同じ年くらいの女の子
「だから、俺達は宇宙人じゃないって！」
守がそう言うと、女の子は私達をじっと見る
「俺達はフットボールフロンティアで優勝した……」
「動かぬ証拠が有るのに、往生際の悪い宇宙人ね」
確かに重すぎて動かないけどね、このボール……じゃなくて
もしかしてこの子、私達が雷門イレブンだってわかって言ってる？
「何度言ったらわかるんだ。俺達は宇宙人じゃ、無い！」
守がそう言うと皆が口々に否定し始める
「そうやって、必死に否定するところが、益々怪しい」
すると、守と女の子が宇宙人だ宇宙人じゃないと口論し始める
「2人共そこまで！
私達が宇宙人じゃないって証明してあげる。もちろん、サッカーでね」
2人の間に割って入り女の子にそう言う
「わかった」
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作者名：よっしー | 作成日時：2022年8月17日 7時
