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「あの中だな？」
守が仁に聞きドアを勢いよく開け放つ
「諦めろ！逃げても無駄だ！」
「そりゃ、壁山達が来た後に逃げたりできるでしょ」
誰もいない教室を見て呟く
すると一哉が「いたぞ。こっちだ！」と言って追いかける
「それ！」
守が宍戸の持っていた枕を蹴って、人影にぶつける……と影山の手下ではなくマスターであった
「なんだ、今の音は？」
そう言って階段を登ってくるのは備流田さん、髪村さん、会田さんの3人であった
どうなってるの？
「やっぱり、お前らだったのか」
出来上がったカレーを食べながら響木監督がそう言う
「響木監督、気づいてたなら言ってくださいよ！」
もー！怖かったんだからね！
と呟きながらカレーを口に放り込む
「Aでもお化けとか信じるんだ？」
ニヤニヤと聞いてくる飛鳥に、そうじゃなくてと告げる
お化けだろうが幽霊だろうが私は霊感ゼロだから、居てもいなくてもどうせ見えないしどっちでも構わない
ただ―――……
「夜の暗くて古い建物ってネズミとか木菟とか、野良猫とかいそうでなんか怖いし」
「ね、ネズミ？木菟？野良猫？」
真一が拍子抜けした声で繰り返す
何よ、私にとっては一大事なのよ
「まだ羊に追いかけられたの、トラウマなのか？」
「羊に追いかけられたぁ？！」
一郎太の問いかけに竜吾ちゃんが驚いた声を上げる
それにしても声が大きいよ
「小学6の時の遠足で牧場に行ったんだけど。
その時羊が脱走して、何故か私が追いかけられたの！
誰も助けてくれないしもう動物全般怖くてやってらんないわよ」
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作者名：よっしー | 作成日時：2022年8月17日 7時
