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「夏未が昼休み以外で呼び出すなんて珍しいじゃない」
守が飛び出して行ったあと、みんなと片付けをしていると理事長室に呼び出される
アフタヌーンティーのお誘い？とおちゃらけてみる
これを、と手渡された手紙に目を通す
「これって……」
「お父様からの手紙よ。
A、影山は何を企んでいると思う？」
手紙には事故の経緯、
そしてイナズマイレブンが試合に出られなかったのは影山が会場へ連絡を入れたから、
御影専農のバックにも影山が関わっていた
表舞台から消えたとしても注意して欲しい
そんな内容が綴られていた
「今から話すのは、私が影山だったらの話だけど」
「構わないわ、聞かせてちょうだい」
ソファに座り、出された紅茶を一口飲んで話し始める
「ひとつ、今まで従順だった鬼道と帝国学園が自分に疑念を持ち始めた時点で他に従順な下僕を探すこと。
ふたつ、御影専農でのデータ収集力や冬海のバス細工、加えて帝国戦での鉄骨落としなど、勝つためなら手段を選ばないこと。
以上の事から推測するに、新たな手駒は推薦招待校でありながらも無名の世宇子中学である可能性が高い。
そして、帝国をも凌ぐ圧倒的な必殺技の数々……。
ものすごくキツイ特訓を受けているのか、ドーピングしてるのかは分からないけど何かしら影山が手を加えていることは容易に想像がつくわ」
ただ厄介なのは影山が手を回しているという決定的な証拠がないこと
証拠がなければ大会委員も警察も動けない
「だから私たちはもう、決勝まで勝ち進んで世宇子中を倒すしかないってこと」
ま、そこにたどり着くまでに事故にあったり鉄骨に潰されたりしたら終わりなんだけど
「それ以外のことはこちらでも調べて対策できることはするつもりよ」
だから必ず決勝まで勝ち進んでちょうだい、そう言う夏未に頷いて残りの紅茶を飲み干す
「ご馳走様、試合のことは任せて」
じゃあね、と手を振って理事長室を後にする
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作者名：よっしー | 作成日時：2022年8月17日 7時
