雷門中の最強少女Part2 (ページ1)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:16,772 hit

51 ページ1

「おい、ぼーっとしてちゃ練習にならないだろ」

各々アップを始める中、シュート練習をしていた竜吾ちゃんが守にそういう声が聞こえてきた

「悪い、俺ちょっと顔洗ってくる」

そう言って洗面所の方へ走っていく守

さっきからずっと様子がおかしいけど、さては影山になにか吹き込まれたな……？

「わっ！」

「おいA、大丈夫か？」

私の声を聞いてか、近くにいた一郎太が駆けてくる

大丈夫と言いながら目の前をすごい速度で落下して行った物を拾う

キラリ、芝の上で光る物体

「これ、ボルト……？」

何でこんなものが上から降ってくるのよ

「まさか天井が降ってきたりして」

「そしたら帝国も共倒れだな」

ポツリ呟いた言葉を拾った飛鳥

確かに天井が落ちてきたら帝国の選手だってタダじゃ済まないはずだ

それならたまたまこのボルトは落ちてきた、ってことなのか

「ボルトってそんな落ちてくるものなのかな……」

とりあえず危ないから帝国はちゃんと整備して欲しいわね

直撃して怪我でもしたらどうするつもりなのよ

「きゅぁぁぁぁあ」

情けない宍戸の声が辺りに響く

何かと思って見れば、周りに落ちている何個かのボルト

「やっぱり天井落ち……」

「やめろA、そういうのフラグって言うんだぞ」

飛鳥に途中で遮られるも、不安は消えない

だって普通こんなにボルトなんて落ちてこないよ！

「フットボールフロンティア地区大会決勝、雷門中対帝国学園の開始です」

不安を払拭できないまま、試合開始のホイッスルが会場に響き渡る