僕たちの妹は日本でアイドルをしているようです…BTS×ベイビーレイズJapan (ページ11)

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現れた君③ ページ11

ジミンSide

そこにいる、アッパと再婚相手の女性以外の二人以外が全員ぽかんとした表情を浮かべる中、突如として大きな叫び声が後ろから聞こえた。

振り返ると、さっき台所に入っていったショートカットの方の女の子がガタガタ震えながらスマホを今にも握りつぶしそうな勢いで持っている。

いったいどうしたんだろう？

僕たちのファンだった？

でも、それならリビングに入ってきてすぐに気が付くはずだよね？

それから、大きなため息をついてその子が、アッパの再婚相手の娘さんの方に目線を送った。

と同時に、再婚相手の娘さんの携帯が着信を知らせる。

マナーモードにしていたのだろう、2回ほど震える携帯。

あの長さなら、LINEかメールの二択だろう。

携帯を開いた娘さんは、案の定下を向きながら何かを確認している様子。

娘さんもまた、さっきの子と同じくちょっと深めの溜息をついた。

その状況を黙って見守る僕たち兄弟。

だけど、本人たちに至っては、そんなこと気にする余裕なんてなさそうで…

なんだか、ものすごく焦った顔をし始めた。

？？・？？「何してんだよぉぉ、リーダーぁぁぁ！！！」

ため息交じりの大きい声でそう叫んだ2人。

と同時に顔を見合わす俺たち兄弟。

多分みんな思ってることは同じはず。

この子たちは、何かのグループに所属しているのだ。

それが、学校のクラブのようなものなのか、お仕事に様なものなのかは、まだはっきり分からないけど…

じわじわと感じていたことが、今のリーダー発言で確信変わったって感じ。

そうこうしているうちに、2人は元来た玄関へ戻っていく。

玄関から、またファスナーの音が聞こえてくる。

？？「ごめん！寮母さん、今日ご飯なしで！」

それだけ、言ってどこかへ向かった2人。

帰ってきたら、まずはたくさん話を聞かなくちゃ…

これから家族になるかもっていうのに、知らないことが多すぎる。