すばるside ページ12
す「ヤス、お前ならいけるんやない？」
章「え？」
明里ちゃんが、マルに対して、今の俺らに見せたんと同じような状態になった時、
あの日、あそこにおった男で、唯一大丈夫やったんが、ヤス。
それを思い出した俺は、
俺らはダメでも、ヤスとなら、いられるんやないかって思って、耳打ちした。
明里ちゃん、震えて、自分自身を抱きしめ続けてる。
その様子を見て、ヤスもためらいがちではあったけど、
警戒する動物にでも近づくように、そっと、
明里ちゃんの元に、歩み寄った。
章「明里ちゃん」
明里「！？」
章「僕も、アカンかな」
明里ちゃんは、返事をせえへんかったけど、
ヤスが、ふわっとした笑顔で、
距離を取って、ちょこんと座ると、
明里ちゃんは、ようやく、うなづいてくれた。
何でやろう。
ヤスって可愛らしいけど、男を出す時は、ムッチャ男やで？←
キングオブ男ん時なんて、一番しっくり来てたやんけ←
まあ、でもよかったわ。
誰かしら、明里ちゃんについていられる奴がおれば、
話題は、マルに、戻すことができる。
信「水坂さん、ちょっと外でええですかね？」
ヒナがドアを指さす。
その方が、ええかもしれへんな。
これから、たぶん水坂さんは、SAKURAの名前を出すやろう。
明里ちゃんに聞かせるんは、酷や。
明里「…ごめ…なさい…」
裕「ええよええよ。気にせんで。…ヤス、そんじゃちょっとそこ出てるから」
章「おん！任せて！」
そう言って、屈託のない笑みで、親指を立ててくるヤス。
その笑顔で、
明里ちゃんの恐怖感が、少しでも解れていけば、ええな。
10分ぶりに、浴びた夜風は、
さっきよりも、冷たさを増したように感じる。
時の流れが怖い。
こうしている間にも、マルの状況も、悪化しているかもしれへん思うと…。
裕「どういうことやねん。SAKURAが関わってるって」
水坂さんは、明里ちゃんのおるコテージを気にしながらも、
一部始終を、話し始めた。
「もともとは、西野さんを連れ去る計画でした。でも…姉がコテージを訪ねた時、西野さんは体調不良で寝ていらして、出てきたのは丸山さんだったんです。彼は何とか、姉を西野さんと会わせないようにしたかったのでしょう。身代わりになると申し出たそうで」
５つの呆れのため息が、夜風に流れた。
アホすぎる。
…マルらしすぎるわ…。
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太陽丸(プロフ) - 凪沙さん» 凪沙さん！ありがとうございます★そんなこと言って頂けるなんて嬉しいです！終わりは自分でもまだ見えません…が、変わらずお付き合いいただけたら嬉しいなと思います！ (2018年7月17日 15時) (
レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 突然失礼します。いつも更新楽しみにしてます。マルちゃんが助かりますように,と思いながら読ませてもらっています。マルちゃんを幸せにしてほしいっていう気持ちがあるけれどもっと太陽丸さんの小説を読みたいなとも思います。更新頑張ってください！ (2018年7月16日 8時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - 詩暖さん» うわ〜！一気にとは！大変だったでしょう:(T-T):大切な時間を割いてお読み頂いて本当にありがとうございます(*^-^*)しんどいシーンも多いですが、これからも見守って頂けたら嬉しいですｏ(＾-＾)ｏ (2018年7月5日 20時) (レス) id: cfb77a5e73 (このIDを非表示/違反報告)
詩暖(プロフ) - 初めまして。この間、ようやく『逆光』シリーズを読み始めました……一気に読んだのですが、もうマルちゃんが救われますように……と祈るばかりです。すごく引き込まれます。これからの展開、楽しみです。無理なく更新してください。 (2018年7月5日 18時) (レス) id: 4736f0cf92 (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - ひなばるさん» ありがとうございます！回りくどくて情報過多で、分かりづらくないかなあと不安になっていたので、楽しみにしてくださると言っていただき、とても励みになります！これまでも酷な出来事がいっぱい起きてきていますが、どうか最後まで見守っていただけたらと思います (2018年7月1日 8時) (レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽丸 | 作成日時：2018年6月19日 14時
