あなたside ページ11
SAKURA
その名を持つ、あの美しい花さえも、一時は、恐怖の対象になるほどに、
私を地獄に突き落とした女。
SAKURA…。
散々な嫌がらせを受けた挙句、
彼女の企みで、
私は、見知らぬ男に襲われた。
もう生きていられないと思うくらい、
深すぎる傷を負った。
その後、隆平さんのマネージャーに就いて、
隆平さんはじめ、エイトメンバーの優しさに包まれ続けた私は、
人間不信も、男性不信も、
克服することができた。
昨日、隆平さんの姿が消え､
孤独と不安に殺されそうになるのを、
そばにいることで、支えてくれていた、水坂さん。
彼が…SAKURAと血のつながった、人間？
何の準備もできていなかった心に、
大きな雷が落ちた…。
明里「きゃあああああ！！！」
湧き上がる恐怖に、悲鳴を上げて、その場から飛びのく私。
裕「明里ちゃん！」
信「大丈夫か！？落ち着いて」
明里「嫌！！嫌だ！」
ヨコヒナさんが駆け寄って来てくれたけれど、
ごめんなさい。
信頼している、あなたたちの目ですら、
獲物を見つけた、野獣のように見えてしまう。
ここには、
車に押し入って、
力づくで服を脱がせ、
あの汚れ切った笑みで、
私を、欲の解消に使った、
あいつと同じ、
男しか、いないんだ。
忠「明里ちゃん、どうしてん？」
ヨコヒナさんまで拒絶する私を、訝って、
大倉さんも、そばにやってくる。
やめて…。
来ないで。
私は自分の体を抱え込み、
小さく小さく、折りたたみ、
拒否を示した。
す「とりあえず、離れたりや」
そう促してくれたのは、渋谷さんだった。
信「…せやな」
心配そうな顔を見せてくれながら、
全員が、私と距離をとった。
私は…
前に一度だけ、隆平さんに対しても、同じような反応を起こしてしまったことがある…。
あの時と、同じ恐怖。
頭では分かっているのに…
大切な人たちが、あの男と繋がってしまう、理不尽な錯覚…。
す「水坂さん、続き話してや」
裕「すばる…。明里ちゃんがこんな状態の時に」
冷たくも感じる、渋谷さんの口調に、
横山さんは私に気遣ってか、それを非難してくれたけれど、
渋谷さんの提案、私は、ありがたかった。
早く、必要な情報を、水坂さんから聞き出して、
早く、隆平さんを見つけてほしい。
私のこんなパニックなんかで、時間を取らせたくない。
ただ、私は聞けない。
行けない。
足手まといになるだけだから。
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太陽丸(プロフ) - 凪沙さん» 凪沙さん！ありがとうございます★そんなこと言って頂けるなんて嬉しいです！終わりは自分でもまだ見えません…が、変わらずお付き合いいただけたら嬉しいなと思います！ (2018年7月17日 15時) (
レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 突然失礼します。いつも更新楽しみにしてます。マルちゃんが助かりますように,と思いながら読ませてもらっています。マルちゃんを幸せにしてほしいっていう気持ちがあるけれどもっと太陽丸さんの小説を読みたいなとも思います。更新頑張ってください！ (2018年7月16日 8時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - 詩暖さん» うわ〜！一気にとは！大変だったでしょう:(T-T):大切な時間を割いてお読み頂いて本当にありがとうございます(*^-^*)しんどいシーンも多いですが、これからも見守って頂けたら嬉しいですｏ(＾-＾)ｏ (2018年7月5日 20時) (レス) id: cfb77a5e73 (このIDを非表示/違反報告)
詩暖(プロフ) - 初めまして。この間、ようやく『逆光』シリーズを読み始めました……一気に読んだのですが、もうマルちゃんが救われますように……と祈るばかりです。すごく引き込まれます。これからの展開、楽しみです。無理なく更新してください。 (2018年7月5日 18時) (レス) id: 4736f0cf92 (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - ひなばるさん» ありがとうございます！回りくどくて情報過多で、分かりづらくないかなあと不安になっていたので、楽しみにしてくださると言っていただき、とても励みになります！これまでも酷な出来事がいっぱい起きてきていますが、どうか最後まで見守っていただけたらと思います (2018年7月1日 8時) (レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽丸 | 作成日時：2018年6月19日 14時
