信五side ページ6
マルは今、
関ジャニ∞という名の崖に、指を掛けて、
落ちまいと、必死にしがみつき、もがいている。
少しでも、力を緩めたら、
あっという間に、自分は谷底に消え、
二度と這い上がっては来れへん。
たぶん、
曽根に与えられた、そんな恐怖が、
マルから、マトモな思考力を奪ってしもてるんや…。
腕に痣を作って…
弱った右足と、二度と目覚めへん左足を引きずるという、
何とも痛ましい姿。
すべては、
関ジャニ∞のマルちゃんに戻るため。
エイターに『ただいま！』って言うため。
そのために、痛みも疲れも堪えて、
こうして、メチャクチャなリハビリで、自分を傷つけ続けるマル。
でも、
でもなマル。
お前はもう…。
亮「…もうやめろや」
恐らく、
マルを除いた全員の喉から、込み上げかかっている思いが、
亮の声となり、現れた。
隆「亮ちゃん…」
亮「もう、いい加減にやめてくれや！そんなんしたって、お前の左足は、動いてなんてくれへんねん！」
俺らが、
言いたくて、
言いたくて、
でも、
言えなかった、真実。
亮「っっ！お前が、あまりに曽根を信頼してるから、俺らも我慢しとったけど！アイツは嘘をついてんねん！がんばれば治るとか…またアイドルに復帰できるとか、そんな望み、お前の左足にはないねん！無駄に自分を苦しめてるだけのお前なんか、もう、見てられへんっ！」
呼吸も、忘れてるんやないかと思うくらいの、
勢いのある、怒声やった。
これが、
今のマルに、どれほどでかいダメージを与えたかは、想像に難くない。
それでも、誰も、
そんなことないで。とは、
言えへんでいた。
亮の言葉に、嘘はないし、
いつかは必ず、
マルが、受け止めなアカンことやから。
裕「…まる…」
心配そうに首を傾げ、
うつむいたマルの顔を覗き込むヨコ。
隆「なんで…」
マルの口元に、小さな笑みが見えた。
隆「みんなは、僕に帰ってきてほしいって、思ってくれへんの？」
そう問いながら、顔を上げていくマル。
未だ維持された、笑みの上には、
いつの間にか、何筋かの涙が伝い落ちていた。
隆「僕はアホやな…。メンバーもエイターも、早く僕に戻ってきてほしいって、そう願ってくれてるって、勝手に…思い込んで…」
今度は、その唇から、力ない笑い声が流れ出てきたかと思ったら、
裕「まるっ！」
マルは突然、目を閉じ、
目の前の、ヨコの腕の中に、
吸い込まれるように、
倒れ込んでいった。
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INFINITY(プロフ) - いつも楽しみに見せていただいてます。閲覧希望よろしくお願いします！ (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 8ddd0f17c0 (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - まとめてしまって申し訳ありません。こちらのページから友達申請をして頂けますでしょうか？→https://commu.nosv.org/bbs/bebe0725 (2019年5月19日 7時) (レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
カナマル - 閲覧希望します！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: cf75a14418 (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - 閲覧希望です (2019年5月18日 9時) (レス) id: e1b3b87754 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - はじめまして いつも楽しみにしております 閲覧希望です 宜しくお願いします (2019年5月18日 4時) (携帯から) (レス) id: c42cace51b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽丸 | 作成日時：2019年3月24日 7時
