章大side ページ22
章「ヨコちょ〜。代わるでえ」
夜中の二時。
ずーっとベッド横の椅子に座って、マルの手を握っているヨコちょ。
さっきから代わる言うてるんに、
大丈夫やから、の一点張り。
白い顔して、赤い目して、その下には青いクマ作って。
さっき、仮眠から目覚めた時、
消灯後の病室の中に、そんな色のコントラストが浮かび上がってきて、
思わず『わあ』って、言ってしもたわ←
幽霊とも見間違われかねへん…。
イケメンカメラ目線のジャージは、さすがに着替えさせたけど、
シャワーも浴びてへんし。
まったく…
赤ちゃんの夜泣きで眠れへん、授乳中のお母さんみたいな感じや←
でも…
隆「う…」
眠っていると思ってたマルの眉間に、
突然、激しくシワが寄る。
裕「まる？」
隆「来る…あの人が…こっち来る」
章「まる？ちゃうよ」
隆「足音！足音すんねんもん！！ホラ、ドアが開い…い、嫌や、嫌やあああ！！」
数秒前まで、静かやった病室が、
マルの叫びに殴り書きされる。
これも、何度か起きているパニック。
寝付いたと思ったら、
いきなり、悪夢から目覚めたかのように、悲鳴を上げて、暴れて…。
見てられへんほど、怯えだすねん。
せやから、
ヨコちょが、睡眠を犠牲にしてまで、そばにいてやりたいって気持ちも、分かる…。
僕も、仮眠したとはいえ、
ほとんど休めた感じはないし。
裕「大丈夫。大丈夫やで」
章「せやで。ここにおるんはヨコちょと僕だけやでえ」
マルの混乱が、そんな言葉で落ち着くような、弱いものやないんは、分かってるけど。
声をかけて、
怯え切った、冷えた体に触れながら、
僕らがここにおるってことを、伝え続けるくらいしかできひん。
マルが思い出してしもたことは、あまりに重く、残酷なもの。
曽根のことはもちろん、
回復の見込めない左足。
関ジャニ∞からの脱退。
そして…
隆「落ちる！！落ちるっ！！」
そう叫びながら、強くヨコちょにしがみつく。
この姿も、これで何度目？
もしかして、
階段から落ちた時の場面を、思い出したんかもしれへん。
マルも明里ちゃんも、
あの日の、テレビ局での事故を、
丸々忘れてしもてたから、
落下原因は、分からへんままで、
自分の意思で、って可能性も、なきにしもあらずって感じやったんやけど、
このマルの様子を見る限り、
それはちゃうような気がした。
マルは、何かに対して、怖がってる。
そして、助けを求めてるんやもん。
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INFINITY(プロフ) - いつも楽しみに見せていただいてます。閲覧希望よろしくお願いします！ (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 8ddd0f17c0 (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - まとめてしまって申し訳ありません。こちらのページから友達申請をして頂けますでしょうか？→https://commu.nosv.org/bbs/bebe0725 (2019年5月19日 7時) (レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
カナマル - 閲覧希望します！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: cf75a14418 (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - 閲覧希望です (2019年5月18日 9時) (レス) id: e1b3b87754 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - はじめまして いつも楽しみにしております 閲覧希望です 宜しくお願いします (2019年5月18日 4時) (携帯から) (レス) id: c42cace51b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽丸 | 作成日時：2019年3月24日 7時
