裕side ページ17
衣裳のままで、来てしもた。
しかも、荷物忘れた。
でも、俺は今、自分の車を飛ばし、病院に向かっている真っ最中。
え、鍵は？って？
おん…。
俺、車から降りる時、鍵かけるん忘れてたみたいなんよ←
せやから、普通にドア開いたし、
鍵は『またかいな…』みたいな呆れ顔で、運転席に寝そべっていた。
いや、でも考えてみ？
俺がちゃんと鍵かけて行ったとしたら！
また楽屋に戻るはめになって、大幅ロスをしてたところやん？
今日ばかりは、ナイスポンコツ！←
せやけど、みんなは何してんねん。
まさか、呑気に着替えとかシャワーしてるんやないやろうな←
裕「まるっ！！」
慌てて病室に入ったけど、今日は噛まへんかったで←
でも、
中は、穏やかでない雰囲気…。
隆「嫌や！行かんで！明里ちゃん！行かんで！！」
明里「隆平さん、すぐ戻ってくるから」
そこには、
ベッドに引きずり込もうとでもする勢いで、明里ちゃんの腕を掴んでいるマルと、
それに抵抗する明里ちゃんの姿があった。
明里「あ！横山さん！！ちょっと隆平さんをお願いしますっ！！」
俺の存在に気付いた明里ちゃんは、
マルの手を、乱暴に振りほどき、
病室を走り去ってしもた。
隆「嫌や！！明里ちゃん！」
裕「ちょ、マル」
隆「裕ちん！！」
すがっていた腕を失い、暴れ出したマルの手は、
近寄ってきた、俺の腕を、
迷いなく、痛いくらいの力で、掴んできた。
ガタガタ震えて、いつも以上にネチョネチョで、ひんやりしてる…。
裕「大丈夫、大丈夫やで」
詳しいことを分からへん俺は、そう繰り返すことしかできひん。
マルの精神は、
思った以上に荒れている。
明里「…戻りました」
間もなくして、申し訳なさそうに、明里ちゃんが帰ってきた。
裕「どしてん？明里ちゃん」
明里「あ…お手洗いに…」
何やねん…そういうことか。
あの明里ちゃんが、マルから手を振りほどくとか、おかしいと思ってん。
裕「マルに言うたん？言うたんに、放してくれへんかったんか？」
明里「そ、そ、そんな！！男の人にそんなこと言えますかっ！」
俺にしか聴こえへん小声で、赤くなって反論してる明里ちゃん。
日ごろから女子の日を暴露してる子が、何を恥じらってんねん←
ともあれ、俺が早く来たお陰で、
明里ちゃんは、助かったわけやから…
やっぱり、ナイスポンコツや←
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INFINITY(プロフ) - いつも楽しみに見せていただいてます。閲覧希望よろしくお願いします！ (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 8ddd0f17c0 (このIDを非表示/違反報告)
太陽丸(プロフ) - まとめてしまって申し訳ありません。こちらのページから友達申請をして頂けますでしょうか？→https://commu.nosv.org/bbs/bebe0725 (2019年5月19日 7時) (レス) id: c53d241486 (このIDを非表示/違反報告)
カナマル - 閲覧希望します！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: cf75a14418 (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - 閲覧希望です (2019年5月18日 9時) (レス) id: e1b3b87754 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - はじめまして いつも楽しみにしております 閲覧希望です 宜しくお願いします (2019年5月18日 4時) (携帯から) (レス) id: c42cace51b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽丸 | 作成日時：2019年3月24日 7時
