続・逆光【橙】４ (ページ48)

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すばるside ページ48

年下組が、セッションの歌を何にするかって、ワチャワチャ楽しそうにやってるから、

明里ちゃんをからかうつもりで、冗談でJAMLADYを提案してみてん。

そしたら、予想以上に顔から蒸気噴き出して、ダメですダメです！！て←

あれなあ、

今度の夏のコンサートでもやるんやけど、

振付、メッチャ妖艶やねん♡

俺、明里ちゃんの前で、特別に披露したことがあってんけど、

そん時でさえ、もう結構ですっ！！って、パニくってんやもん。

何やねん、別に脱いでるわけでもないんに←

ちょいオーバーに、腰クネっただけやないか←

これ、マルがやったら、この子、倒れるんやないか？←

残念ながら、脱退してもうたマルのパートはないけど、

ヤスが多めに歌ってるから、

ちょっと譲ってあげればええし。

たとえば…２番の…

囁く声に

高まる余計

働く母性

跨るオレに♡

ってとこがええんやない？！

マルにやらせたい！

てか、明里ちゃんの反応見たい！←

変態肉食ウサギやから、赤くなった顔を覆いながら、

絶対、指の隙間から凝視するはずや！

で、

『跨る俺』『に』か、

『跨る』『俺に』かってとこで、

り、隆平さんが私に？

そ、それとも私が隆平さんに？って、

エッロい妄想で勝手に盛り上がって、パニックに陥るんやろ！←

そして身ごもるんや←

それにしてもヤスってヤツは、あんなホワホワした顔して、女子を戸惑わせる、罪な歌詞を作るもんやわ！

ええで！もっとやれや！←

明里ちゃん、

Ha～アカンて♡どーしよー暴走とまんねえ！状態になるんかな！

ムッチャ面白そうやんけ←

忠「う～ん、どんなんがええんやろ？マルちゃん、やってみたいん何がある？」

ちょ、JAMLADYはどこいった←

隆「あんな…NOROSHI」

亮「え？」

隆「NOROSHIやってみたい」

マルが希望したそれは、

これまた、今回のアルバムにも収録されてるやつや…。

去年、シングルでは出してんねんけど。

これ、バンドなんよなあ。

思い出すわ。

ベースの代わりを探そうとして、

けど、そんなんしたら、マルの居場所がなくなってしまう！って不安を感じた亮が、

ベースの部分、まるまる引き受けたんよね。

プレッシャーと、うまくいけへん苛立ちで、

マルに当たってしもたりして、大変やったけど、

最後にはさすが、見事に仕上げてきたんや。

実際、マルが復帰することはなくても、

マルの帰る場所は作っておいてやりたいって、

その一心で。