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「好きになった人が結婚してたら、もうその時点でゲームオーバーてことなんすかね」
「基本的にはそうやろ」
「でもなんかしら可能性はありますよね？」
「まー...いろんなパターンがあるからなぁ。一概には言えんかもやけど」
「ですよね？ゼロちゃいますよね？」
濱さん相手に必死に食い下がろうとしている自分に気づいて、ふと我に返った。
濱さんも何かに勘づいたような表情で俺を見る。
「てか、なんでそんなこと聞くん？」
「いや、なんとなく」
目を逸らして、目の前の枝豆を手に取った。
房を指で押して中身を口に入れるのに少し手間取って、内心助かった、と思った。
その間は無言でいても不審がられない。
「今読んどる本にそんなこと書いてあったんで」
適当な言い訳を思いついて、後先考えずに言った。
「...まあ、ええけど」
そう言いながら、濱さんも同じ枝豆の皿に手を出した。
「周りに迷惑かけるようなことだけはあかんで」
「はあ」
「どんな本読んでるんか知らんけど」
いちいち深入りしないようにしてくれる、濱さんの優しさが有難かった。
今突っ込まれても、自分でも扱い切れていないこの気持ちをうまく説明できそうにない。
周りのことなんて関係ない...
そう言えるような年齢でもないし、さすがにそれくらいの常識はあるつもりだ。
本当は全部わかっている。頭では。
どんなに想っても無理なこともあるってことくらい。
それでも悪あがきしてみたい。
それくらい惹かれてどうしようもない。
おかしいぞ。
こんなの俺らしくない。
こんな気持ちになる予定じゃなかったのにな。
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えむ(プロフ) - ハンナさん» ハンナ様、コメントありがとうございます！甘いかどうか気になっていたので、そう言っていただけて安心しました！#3も楽しんでいただけるようがんばりますね^_^ (2021年4月15日 23時) (
レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ(プロフ) - 甘いー…甘くてステキなお話をいつもありがとうございます… 楽しみで楽しみで終わってほしくない…！です (2021年4月15日 1時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、いつもありがとうございます！^_^ (2021年4月4日 18時) (レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - あぁどうなるでんしょう…いつもドキドキしながら読ませてもらっています！ (2021年4月3日 15時) (レス) id: f338c2e715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2021年3月20日 23時
