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「なんでおしえてくれんかったん？」
「なんでって...なんで？」
「なんでってこともないけど...今日初めて知ったからさあ」
「だって、濱家さんとか山内さんとか、稲田さんとかも来てるよ？」
「いやそうなんやけど...」
「全部おしえたほうがよかった？？」
不思議そうな、納得のいかなそうな表情でAが俺を見た。
「そんなのキリがなくない...？？」
これは、まったくもってAが正しい。
ゆずるのことを気にしているのは俺だけであって、Aにとっては誰が来ようがみんな同じ。
みんなただの、カフェに来ている客。
ただそれだけのことなのだから。
その証拠に、誰に言い寄られてもきちんと断っている。
俺が心配するようなことも、不安に思うようなことも、何も起こっていない。
...なんか、俺、かっこわる。
「ごめん。忘れて」
「？いいの？？」
「うん。ごめん」
気持ちを切り替えたくて、深く息を吐いた。
声のトーンを少し上げて、話題を変える。
「ゆずるが言ってたんやけど、なんか、取材？来たんやって？」
「あぁー...東京のカフェ特集みたいなやつのね」
「断ったん？」
「うん。お店だけだったらよかったんだけど、店員もセットで紹介したいっていうから」
おそらく、その店員というのはAをご指名だったのだろう。
言いづらそうにしているところを見れば、なんとなく想像がつく。
「断ってよかったん？宣伝になるやん」
「だって、私が変に目立っちゃったらけんちゃんのこともバレちゃうかもしれないし」
「それはそうやけど...」
「店長は受けてほしかったみたいだけどね」
「そやったん。店長さんに悪いことしたな」
「仕方ないよ。それに私、目立つの得意じゃないし」
Aはそう言うけれど、残念ながら、本人の知らないところで目立ってしまっている。
楽屋での話を聞かせてやりたいくらい。
俺だって本当は目立ってほしくなんかないのだけど。
俺のために何かを断ったり、我慢させたりしてしまうのが本当に嫌だった。
おおっぴらにできないのは俺の都合であって、Aには本当は関係のないことなのに。
俺と一緒にいることで、Aに良くない影響があるのだとしたら...考えるだけで、悔しくてたまらなくなる。
「...どうしたの？」
俺の顔を覗き込んでAが言う。
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えむ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、ありがとうございます☆また遊びに来てくださいね。よろしくお願いします^_^ (2021年3月19日 21時) (
レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 毎回楽しく読ませて頂きました！#2も楽しみにしていますね！ (2021年3月19日 10時) (レス) id: f338c2e715 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメント嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 毎回楽しみに読ませてもらっています。これからどうなるか…楽しみです^_^ (2021年3月8日 17時) (レス) id: f338c2e715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2021年2月28日 21時
