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「ごめん。助けてもらった直後だったから、うまく断れなくって...」
「そっか...」
Aはしゅんとなって、また泣き出しそうになっていた。
「まあ、別に連絡先くらい...」
と口では言いつつ、胸の奥からモヤモヤが大量発生してきて、あっという間にいっぱいに占拠した。
(...待て待て俺。落ち着こう...)
心の中でもうひとりの自分が囁く。
ここは大人になろう。
怒っても意味がない。
不本意なのはAも同じ。
誰も悪くない。
「わかった。でも飲み行ったりすんのはあかんで？」
「...その話も込みだったんだよね...」
「行くって言うたん？」
「...ゆずるさんはそう思ってると思う...」
ここで快く送り出してやればいいのか？
そうすれば話はまるくおさまるのか。
飲みに行くと言ってもたかが数時間、
その後すぐ家に帰ってくればいいだけのことだし。
...いや、
結婚しているのだから他の男と飲みに行くこと自体おかしな話。
そうだ。なんで俺がそんなの許してやらなきゃいけないんだ？
俺は旦那なんだぞ。
いや、でも...
俺の中のふたりの俺が喧嘩しそうになっている。
それを黙って聞きながら思った。
とりあえず、Aと喧嘩になるようなことだけは避けたい、と。
なんだか頭がごちゃごちゃになってきた。
「...そうだ、彼氏できたって言って断ればいいんだ」
ぱっと顔を上げてAが言った。
「相手がけんちゃんだって言わなきゃいいんだし」
「あ、それええやん！そうしよ」
「けんちゃんもそう言って断ってくれる？」
「誰に？」
「うちの同僚の子」
そうだ、また忘れていた。
もうあの子の顔が朧げになっているくらい、その件を忘れていた。
「彼女できたって言えばデートも諦めてくれると思う」
「あー、うん。あの子その話まだ覚えてるよな、うん」
「覚えてるよ！今日も濱家さんに聞いてたもん」
「あ、濱ちゃん来てたんや？何聞いてたん？」
「川西さんて彼女いるんですか？って。濱家さんにはいないと思うって言われてたけど...」
これはややこしくなりそうだ、と思った。
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えむ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、ありがとうございます☆また遊びに来てくださいね。よろしくお願いします^_^ (2021年3月19日 21時) (
レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 毎回楽しく読ませて頂きました！#2も楽しみにしていますね！ (2021年3月19日 10時) (レス) id: f338c2e715 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメント嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 毎回楽しみに読ませてもらっています。これからどうなるか…楽しみです^_^ (2021年3月8日 17時) (レス) id: f338c2e715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2021年2月28日 21時
