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Everlasting flowers 7 ページ7

阿部がAを抱き締める腕に力を込めると
Aがゆっくりと瞬きをした。

「意外と、亮平くん、甘えただよね。」
「そう?」
「向井くん達の距離感がおかし過ぎて
 目立たないけど、結構くっつくの好きでしょ。」
「そりゃあ、特別な人にはね?
 あと、康二達とずっと居ると感覚バグる。」
「分かる気はする。
 そんな亮平くんにお願いなんですが。」
「はい。」
「そろそろ料理を再開したいので
 腕を外していただいても?」
「えー。」

額のほくろを撫でるように、阿部がAの額から前髪を撫でると、反射でAの瞼が下りて
その瞬間を狙って、額にキスを落とす。

「腕を外してって言ったんだけど?」
「だってAさんが目、閉じちゃうから。
 言ったでしょ、男はチョロいんだって。」
「亮平くんは唯一安心していい男の人なんでしょ?」
「そうだよ?唯一安心して、こうやってAさんが触れられて良い男なの。」

くすくすと阿部が笑うと、Aは参りましたとばかりに肩を竦める。
首周りのゆったりとした部屋着から見える、
阿部の目の前に晒されたAの首筋が真っ白で
ちゅ、とそこに音を立てて阿部は口付けた。

「っ?!?!ちょっ?!」
「だから、俺の前では、ずーっと安心して
 無防備で居ていいからね?」

口付けられた箇所に手を当てて、赤くなった顔で阿部を睨むAに、ふふ、と阿部は笑う。

「でも他の男の前じゃ、ガード固めでお願いします。」
「…どの口が…。」
「ふふ。じゃあ、ご飯の続き、作ろっか?」
「作る気失せる…。」
「じゃあ、こっちの続きする?」

眉間に皺を寄せたAの首筋に、トンと指を当てればまた睨まれて、阿部がまた笑う。

「しーまーせーん。
 もう、亮平くん邪魔しかしないならあっち行って。」
「えー、ちゃんと手伝うって。
 お皿出してこようか?」
「…お願いします。」
「はーい。」

ぶつぶつと文句を言いながら、料理を再開したAの横顔に笑みを深めて、阿部は食器棚から2人分の食器を選ぶ。

今度Aが隙を見せたら、どんな甘い悪戯を仕掛けよう、なんて悪巧みしながら。

fin.

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設定タグ:snowman , 阿部亮平 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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Y.Harumizu(プロフ) - マコトさん» 狙ったわけじゃ無いんですが、まさかのタイミング被りでした(笑)幸せなのが最高ですよね🥰桃様も、また甘々なやつ書いていこうと思います💕 (6月23日 0時) (レス) id: 3d23a8217f (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 公式で「ミッドナイトトレンディ」が公開された日にこのお話。ここまでのストーリーを思い出してグッときました。同時に桃様のストーリーも思い出して勝手に感慨深くなった私です。いつも素敵なお話しをありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ (6月22日 11時) (レス) id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Y.Harumizu | 作者ホームページ:http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/  
作成日時:2023年6月21日 19時

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