Everlasting flowers 5 ページ5
「その仕事関係の人って、Aさんのことなんだけど。
「えっ。」
「さっきのAさんの寝起きの声、佐久間に聞こえてたみたい。」
「なんてこと…。変な声してた？」
「してない。でも、すっごく寝起きの声だった。」
「変な声じゃない、それ。恥ずかし。」
やだなあ、と呟きながら、まな板に向き直って
ジャガイモに包丁を入れるAに
阿部は更に口を尖らせながら
水を張り替えたボウルでレタスを洗う。
「Aさんって可愛い系なんだって言ってた。」
「ええ？本当やだ、恥ずかしい。何その感想。」
「照れてる？」
「照れっていうか、もう単純に恥ずかしい。
何で確認せずに入っちゃったんだろ、
本当私馬鹿〜。」
阿部が洗ったレタスを割くと、パリと小気味良い音がした。
隣のAを阿部が盗み見れば、ほんのりとその頬が赤くて、それが阿部には、ほんの少しだけ面白くない。
Aが包丁を置いたタイミングを見計らって
水で濡れた手の甲を、その頬に当てた。
「ぅゃっ？！何急に？！？」
「頬っぺた赤いから、冷ましてあげようかと。」
肩を跳ねさせたAに睨まれて
驚いた猫みたいだったなと思いながら阿部が笑う。
「何それ、もう、顔が濡れちゃったじゃない。
急に悪戯しないで。」
「ごめんごめん。」
阿部がタオルをそっとAの頬に持っていくと
不満気ながらもAがそれを拒む事はなく
なるべく優しくAの頬の水滴を拭う。
反射的に目を閉じたAに、良からぬことを思い出して、一拍強く脈打った自分の心臓。
なんてチョロい男なんだと阿部は苦笑する。
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Y.Harumizu(プロフ) - マコトさん» 狙ったわけじゃ無いんですが、まさかのタイミング被りでした（笑）幸せなのが最高ですよね🥰桃様も、また甘々なやつ書いていこうと思います💕 (6月23日 0時) (
レス) id: 3d23a8217f (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 公式で「ミッドナイトトレンディ」が公開された日にこのお話。ここまでのストーリーを思い出してグッときました｡同時に桃様のストーリーも思い出して勝手に感慨深くなった私です。いつも素敵なお話しをありがとうございますヽ(=´▽`=)ﾉ (6月22日 11時) (レス) id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年6月21日 19時
