Everlasting flowers 3 ページ3
「阿部ちゃーん…佐久間さんのこと、忘れないでえ。」
ヘッドセットから聞こえる、笑いを堪えるような佐久間の声に阿部は苦笑すると
Aに示すように、指で軽く叩く。
「相手、佐久間だから大丈夫。」
「あ…良かった。邪魔してごめんね。
あっちの部屋に居るから、終わったらまた声かけて。」
「こっちこそごめんね。もう時間だし
すぐ行くね。」
両手を合わせたAが何度も頭を下げて部屋を出て行くのを見送って、阿部は画面に向き直る。
「佐久間もごめんね、連絡貰った時
Aさんよく寝てたから、２時間は起きないと
思ってたんだけど。」
「もー、本当よー。
Aさん来てるなら言っといてよ。
しかも、めっちゃ俺のこと置いてきぼりで
2人の世界に入っちゃってさー。」
「2人の世界に入ってはいないけど、ごめんって。」
「ま、でもちょっと得した気分。」
拗ねた声からご機嫌に笑う声に変わった佐久間に
コイツは顔が見えなくても表情豊かだなあ、なんて
思わず感心しながら、阿部は首を傾げる。
「何で得した気分？」
「Aさん、普段オフはあんな感じなんだーって。」
「…ほう。」
「普段、仕事時しか会わない人のオフを見た時って、ちょっと得した感ない？
昼寝するんだ、とか、
寝起きってちょっと声低いんだとか
阿部ちゃんのこと、りょうへー君って呼んじゃうんだー、とかさ。」
ニヤニヤと笑っている佐久間の顔が浮かんで
阿部の眉間に少しだけ皺が寄る。
苦い顔になった理由は勿論それだけではないが。
「Aさんって、意外とオフはほわほわしてるんだね。」
「佐久間。」
「んー？」
「わざとやってるでしょ。」
「何があ？」
「Aさんのこと。」
「別に？綺麗な人って印象だったけど、可愛い系なんだなーって思っただけだよ？」
「佐久間。」
「普段しっかりしてるのに、さっきのAさん、
ちっちゃい子みたいな喋り方してたね。
Aさんの寝起きってどんな感じなんだろ。」
「ちょっと佐久間、もうお終い！想像すんな！」
「あははは！ごめんごめん！！
あ、やべ。もう本当に時間じゃん。」
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Y.Harumizu(プロフ) - マコトさん» 狙ったわけじゃ無いんですが、まさかのタイミング被りでした（笑）幸せなのが最高ですよね🥰桃様も、また甘々なやつ書いていこうと思います💕 (6月23日 0時) (
レス) id: 3d23a8217f (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 公式で「ミッドナイトトレンディ」が公開された日にこのお話。ここまでのストーリーを思い出してグッときました｡同時に桃様のストーリーも思い出して勝手に感慨深くなった私です。いつも素敵なお話しをありがとうございますヽ(=´▽`=)ﾉ (6月22日 11時) (レス) id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年6月21日 19時
