Everlasting flowers 2 ページ2
「阿部ちゃん、今日も家で勉強してたの？」
「そう。ちょうど休憩したかったから
誘ってくれて良かった。」
「佐久間さんグッドタイミング。」
「おう。マジで。」
「じゃあ、Aさんはこの後くるんだ？」
「え？なんで？」
「え？だって、今日Aさんと会う日じゃないの？」
「俺、そんなこと言ったっけ。」
「聞いたわけじゃないけど、何となく。
阿部ちゃん、Aさんと会う日は
何かブツブツ言ってる事多いから。」
くく、と喉を鳴らして笑う佐久間の声がヘッドセットから聞こえる。
「昨日の楽屋で、お菓子あったかな、とか
新しいアイスティーのやつどこ入れたっけとか
スマホ見ながら、ぶつぶつ言ってたよ。」
「ぁー、えー…マジか。」
「マジマジ。」
佐久間から聞かされた内容は
確かに今日、自分の家に来るAのために
準備しようと、昨日考えていた事だったが
まさかそれが声に出ていて、しかもメンバーに聞かれているとは。
羞恥心で一気に体温が上がるのを感じながら
阿部は咳払いを一つした。
「俺、マジ恥ずい奴じゃん。」
「別にいーんじゃない？
そんだけAさんのこと好きってことでしょ。」
「……そういうの、サラッと言えるとこ、佐久間はすごいよね。」
「何それ。」
ヘッドセットから聞こえる佐久間の笑い声と同時に
ゲームの画面に表示される You are Winの文字。
「やったー！！やっぱ、俺ら組んだら最強〜！」
「だね、今まででも最高スコアじゃない？」
2人で勝利を喜んでいると、背後のドアが開く音がして、阿部が振り返れば未だ眠そうに目を擦りながら、Aがドアを開けていた。
「りょうへーくん、ごめん…。
いつの間にか寝ちゃってた。」
普段より少し低くて、舌足らずでゆっくりとしたAの声は、明らかに寝起きの声そのもの。
片手に、阿部がかけたブランケットを抱えている姿がまるで子供のようで、ふ、と阿部は笑い声を漏らした。
「全然いいよ。まだ寝ててもいいのに。」
「んーん、折角亮平くんの家に来てるのに。」
「だから、でしょ。
疲れてるなら、ゆっくり休んでよ。」
「でも、夕飯作らなきゃだし。
食べたい物何か、え？
亮へ、あ、ちが、阿部くん、そのヘッドセット…。」
「あ。」
段々と目が覚めてきたのか、阿部が付けているヘッドセットに気付いたAが慌てて自分の口をブランケットで覆う。
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Y.Harumizu(プロフ) - マコトさん» 狙ったわけじゃ無いんですが、まさかのタイミング被りでした（笑）幸せなのが最高ですよね🥰桃様も、また甘々なやつ書いていこうと思います💕 (6月23日 0時) (
レス) id: 3d23a8217f (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 公式で「ミッドナイトトレンディ」が公開された日にこのお話。ここまでのストーリーを思い出してグッときました｡同時に桃様のストーリーも思い出して勝手に感慨深くなった私です。いつも素敵なお話しをありがとうございますヽ(=´▽`=)ﾉ (6月22日 11時) (レス) id: f6a74c2234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年6月21日 19時
