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佐久間side
ご飯はみんなで食べた方が美味しいもんね、神主さんも呼んであげなきゃ！！
渡「hmm-hmm-♪」
あ…！声が聞こえてきた、この辺にいそう
渡「♪黄昏時に水面に移るは誰の幻か」
……なんだろうこの感じ、まるで初めて聞いたとは思えない懐かしさを感じる
渡「そこに誰かいるだろ」
「ふぇっあ！？」
突然声が聞こえて思わず間の抜けた声を発した
「き…気づきました？」
渡「バレバレだ」
すごい…弱視って聞いてたから
実際彼との距離はそんなに近くない、なのにこの感覚力恐れ入った
渡「何の用ですか…」
「あ、あの夕飯みんなで食べたいな…って思って」
渡「みんなで？」
「あぁでも神主さんの趣味を邪魔したのならすぐ戻ります、すみません」
渡「いやいい、今日はそろそろ戻りたい気分だったから」
「そ…そうですか」
―――――
何一つ会話を交わすことなく神社まで歩く
「うわぁ！星が綺麗…」
渡「星か…」
「…あ、ごめんなさい…そんなこと言っても見えないですよね」
渡「いや、この辺りから見る星は綺麗だよ」
「え？…なんで分かるんですか」
渡「幼い頃よく夜遅くまで外で歌ってた時があったんだ。その時の景色を思い出した」
顔を上げて星を見上げる仕草を見せる
渡「今は全然見えないけど」
「…とても綺麗ですよ。真っ暗闇の中に点々と無数の光が力強く輝いていて」
渡「お前の言葉で風景が浮かぶよ笑」
「八、ハハッ…もしかして今笑いました？」
渡「…何言ってんだよ、笑うわけないだろ」
「へえ、翔太さんも笑う時があるんだ…へへっ」
渡「だから笑ってないって！！」
「いいえ、絶っっ対に笑いました、俺ちゃんと聞きましたもん」
渡「コラ、俺をいじめるんじゃない！！やめろっ」
意外だった、常に怒ってる人かと思ったから
「………」
渡「おい、黙るな！！何とか言えよ」
「やっぱり神主さん、いや翔太さんは笑ってる姿が一番ですよ」
渡「急になんだよ…」
「俺、あなたのことちょっと警戒心ありきで見てた、でもそんなことなくて…むしろ好きになっちゃった笑」
渡「す、好き！？」
「あぁ、そっちじゃないです。勘違いしないでくださいね？」
渡「当たり前だっ！！」
「照れちゃって〜可愛いな翔太は」
渡「おいっ、馴れ馴れしく翔太って呼ぶな！！」
「…ほら、早くしないとみなさん待ってますよ」
渡「ちょっ…急かすなって！！」
彼の腕を引き夜道を駆けた。点々と輝く星と共に
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
