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向「さっくん……凄いね…」
「何が？」
向「その…力持ちやなぁって……」
あぁ…、そんなことないけどね笑
だいぶ楽になったかな？呼吸が元通りになってきていた
渡「康二っ！！」
向「翔太くん…ごめ――」
渡「いいから。何も言うな」
翔太はがっちりと康二を抱きしめてただ安心したかのような眼差しを向けた
「これは…俺は邪魔になりそうだな笑」
静かにその場を立ち去りめめの元に向かった
―――――
目「あ、待てっ！！逃げんじゃねぇよ」
殺気立ってんなぁ、めめも
「ラウ…なんであんなことするんだよ」
ラ「あ、そうか佐久間くんもいたんだ…これは都合がいいなぁ」
「都合がいいってどういうこと」
ラ「ずっと探してたんだよ、めめと佐久間くん。それから舘さんをね」
目「探される筋合いねぇんだけど」
「どうせこの前康二を襲ったのお前らなんだろ？」
ラ「そこまで把握してんのか、凄いね」
「人間界に来られるのはごく一部、それに三人組で動いているのはお前らだけだからな」
ラ「ピンポーン、正解だよ。賢いねぇ」
と大袈裟な拍手を鳴らす
ラ「馬鹿ばっかのくせに……」
なんて小言、俺は聞き逃さなかったけどね
目「馬鹿ばっかって喧嘩売ってんのか？」
「ちょいちょいめめ、抑えて。ここで暴れたらラウールの思うツボだから…」
目「……ちっ」
ラ「止めずにそのまま喧嘩させればよかったのに、もっと楽しい展開になってたよ。きっと」
「んなことさせるかよ」
ラ「佐久間くんどうしたの？そんなにカリカリしてると照くんに嫌われちゃうよ？」
「……っ、今その話は関係ないだろっ！！」
やっぱりラウは気持ちの懐に入るのが上手いな、いい意味でも悪い意味でも
渡「お前…さっさとこの神社から出ていけ！！」
「翔太！！なんでこっちに来たんだ、危ないのに」
渡「いいや、俺の爺ちゃんが大切にしてきた神社だ。だから俺自身でこの神社を守りたい」
翔太のその気持ちは分からないことないんだけど
ラ「へぇ、呪い克服してんじゃん。凄いねぇ人間さんなのに…」
「残念だったね、ラウはもうちょっと呪いの威力あげた方がいいんじゃない？笑」
ラ「なんだよ！下級妖怪のくせに！！」
俺の煽り文句が効いたのかかなりお怒りの様子
勝手に言っとけ、下級妖怪差別は慣れっこだ
ラ「…もういい、帰るし」
「帰るなよ笑。妖のくせに逃げるのか？情けない」
？「そうだよ、一度売った喧嘩から逃げるんじゃねぇよな」
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
