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ページ44

はよ帰らな…翔太くん心配してまう


?「あっはは、みっけたぁ〜」


…ん?


「誰かおるんか〜……って気のせいか」


でも確かに声が聞こえた気が――


?「やぁやぁやぁ、探すのに苦労したよ笑」

「お、お前っ!!!」


目の前には数日前に屋敷に泊めて欲しいと言ってきた謎の三人組のうちの一人、おちゃらけた少年がにこやかに立っていた


?「…もしかして覚えててくれたの?嬉っしいなぁ」

「な、なんの用や!!お前らと話すことなんてないからな」


走れ。…奴から逃げないと


?「あ、ダメだよ逃げたら…追っかけちゃうよ?笑」


何も聞こえない、何も聞いてないふりで奴の言葉を遮る


?「あ〜、逃げてばかりじゃ面白くないじゃんか、人間さん。ねぇ〜」


怖い、恐怖で今にも足が攣りそう。だけど立ち止まったら…命の保証はないだろう


?「ちぇっ、しぶといね…僕そういうの大っ嫌いだから…」

「……うわっ!!」

?「はい、捕まえた〜」

「……嘘」

?「大丈夫だよぉ、なんもしないから。それに今日は僕一人だし」


まずい…捕まってもうた


?「楽しい鬼ごっこだったよ!!でもね…僕に睨まれた時点で終わってんだよ君は」

「はぁ?意味わからんて」

?「厭世理論、白夜の傀儡呪」


ボソボソと唱えるように何かを発していた


「な、何を言って……痛っ、痛い痛い痛い!!」

?「あっはは、大丈夫?」


全身が焼け爛れるような痛みとともに極寒の地に放り出されたような寒気が体を襲った


「はうぁ、…はぁ…う"か"か"か"っ!!」


それに加えて喉が閉まる、呼吸が荒く細くなる


?「痛いよねぇ、苦しいよね」

「あう…あぁ……うぅ………ガルル……あ"ぁ"う"っ"……」

?「ねぇさ、落ち着いて…きゃっはは」


何かが侵食していくようだった


―――――
渡辺side


「…康二遅くない?」


心配になってふっかに電話したら"もうとっくの昔に別れた"とのこと


「そんなに遠い距離じゃないだろ、どこをほっつき歩いて…って康二!!」

向「……何」

「何、じゃねぇよ!!帰ってくるのが遅すぎるだろ」


俺が少しばかり叱り口調になると黙り込んでしまった


「おい、どこにいたんだ?こんな真っ暗になるまで」

向「あ〜うるっさ」

「…はぁ?」

向「うるさいの嫌いなんだよ、わかんない?」

「お前…どうしちゃったんだよ…」

向「これだから人間は嫌いなんだって、分かってよ!!」


その途端、康二から似つかわしくない獣耳が現れた

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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