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渡辺side
「今年もたくさんの実りを有難うございます。こうして生活が豊かになることへ感謝し頂きたいと思います」
毎年のように決まり文を述べながら神様にお供え物をした
周りからは疎らだがしっかりした拍手が聞こえた
深「スピーチお疲れ」
「おう、ってかスピーチじゃねぇから」
深「あれ？そうだっけ笑」
適当かこいつは
向「じゃあお客さん、料理作ったんでどうぞ召し上がってな」
と康二が声をかければ続々と人々が集まってきた
男の子「お兄ちゃんこれ食べていいの？」
向「あぁ、たんまり食っていいで！！」
男の子「やったぁ！！」
豊穣祭に参加していた老若男女、様々な人達がテーブルを囲み料理を美味しそうに食べていた
向「翔太くんは食べへんの？」
「俺は…後でいいよ笑、お客さん優先にして」
向「流石翔太くんやな……あれふっかさんは？」
「えっ…さっきまでそこに……あ」
今まで俺の近くにいた深澤がお客さんに混じって料理にガッついていた
「食い意地張ってんなぁ」
向「せ、せやね笑」
「康二、あいつの今日の夕飯抜きにしといて」
向「えぇ…俺怒られるやん笑」
康二の言い分も聞かずにその場を後にした
「…あ」
ふと神社の片隅にポツリと座り込んでいる二人の姿があった
佐「ん？あ、翔太」
目「うっす」
「二人とも来ていたんだ」
佐「ちょっと祭りが気になって笑」
目「結構お客さん多いな…いつもの神社を知ってるからか違和感が」
「あんまり賑わうことねぇから笑」
佐「…俺も康二が作った料理食べたい、めめいい？」
目「え、知らんけど…いいんじゃね？」
佐「じゃあ行ってくる〜」
と終始テンションを上げながら康二の元に走っていった
「食べたらだめなの？」
目「あまり人間界のもの食うなとは言われるけど」
「へぇ〜…」
目「それとも佐久間くんだったら大丈夫なのか…？」
「何それどういうこと」
目「あぁ、いやなんでもない。こっちの話」
「…そう」
いきなり変なこと言い出してちょっとわかんねぇや
男の子「神主さん！！」
横を見ると先程康二と話をしていた男の子が立っていた
「…？ん、どうしたの」
男の子「誰かとお話しているのかなぁって」
あぁ、そっか。こいつら普通のやつには見えねぇんだ
「そうだよ。今日の祭には神様が来ているんだ」
男の子「神様！！凄いね〜」
そう言って母親だろう女性の元へ駆けていった
天狗の方を見るとと少しばかり照れた様子だった
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
