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「ねぇ佐久間くん…ちょっといい?」

佐「ん?何」


近辺を見回り終えた後、改めて彼に気になることを話した


「俺さ…見ちゃった気がするんだよね…」

佐「見ちゃったって……もしかしてお化け!?」

「いや、なんでそうなるんだよ笑、てか俺らもそんなものだから」

佐「あぁ、そっか笑」


天然というかおバカというか


佐「それで…話を」

「そっちがボケたんじゃん笑」

佐「おい笑、ボケたとか言うなよ!!」

「はいはい…それでね、見ちゃったって言うのは舘さんの気なんだけど」

佐「えっ!?嘘!!どこで??」

「屋敷内で…」

佐「翔太達の神社…で?」

「そうそう」

佐「そっか、めめは気が見えるんだよな…」

「微かだったけどあの気は舘さんで間違いないよ」

佐「やっぱり神社付近にいたのか…」


いやでも…どっちなんだろ、実はハッキリしていない


「本人か…えぇ…でも翔太さん……か……」

佐「ふぇ!?……翔太?なんで…」

「翔太さんが屋敷に入ってきた時、唯ならぬ妖気を感じたというか」

佐「どういうこと?翔太も妖なの?」

「それは違うと思う」

佐「じゃあ何故…?」


考え込んだ結果ひとつの答えを述べた


「翔太さん…取り憑かれてる……のか?」

佐「えっ、それって……涼太が翔太に取り憑いてるって言いたいの?」

「多分…だけど」

佐「そ、そんなはず……ないよ…だって……」


妖に取り憑かれた人間の末路を知っている

妖は取り付いた人間の生気を奪い取ってしまう、少したりとも残さずに

人間側は取り憑かれてる間は妖と同等の妖力を無意識のうちに使うことが出来る、だがそれは一時の間

すぐに生気を奪い取られ、間もなくやってくるのは





―――死だ―――




舘さんは人間が大好きな人、だからそんなひどいことをするはずが無い。そう信じたいけど…


佐「そういえば…涼太と同じ鈴持ってたよね?翔太」

「そう!!それがあるから…」

佐「まじかよ…もし二人が繋がっていた……それなら」

「三管領が襲ってきたのにも説明がつくだろ?」

佐「涼太は何考えてるんだか…本当に取り憑いていたとしたら…必ず法廷で裁かれる」

「俺達も庇いきれようがない…」


舘さんの取り憑きはあくまで仮定だが、もし本当だとしたらまずい


「舘さんを見つけるの今は難しいしな…」

佐「翔太の方をもうちょっと細かく様子見した方がいいみたいだね」


俺はコクリと静かに頷いた

<第伍章>波乱巻キ起コル豊穣祭→←・



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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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