＜第肆章＞別レト迫ル訪問者 ページ29
佐久間side
結局一週間ほど神社にお世話になり、それから本格的に山中を探し始めることにした
向「本当にもう行っちゃうん？」
「うん…あんまりここにいても迷惑かなぁって笑」
渡「間違ってないな」
向「コラコラ、翔太くん！！」
深「とか言いつつ翔太ここ一週間ずっと笑いっぱなしだったけどな」
渡「そ、そんなこと……あるわけない！！」
「あはは…」
向「また何時でも来てくれてええからね」
「…！？ほんと？」
渡「康二…また勝手なことを……」
渡辺さんのオーラが怖いのだが
深「俺たちは歓迎するぞ」
向「せやね笑」
別れの時まで優しい人でよかった
目「まぁ…考えといてやってもいいな」
「めめっ笑、上からはやめなさい…それじゃあ、ばいばい！！」
笑顔でめいっぱい大きく手を振った。また、向こうもそれ以上に振り返してくれた
―――――
目「道わかるか？」
「多少はね」
目「でも佐久間くん身長戻ってよかったっすね…戻ってもちっちゃいけど」
「めめぇ…ひどいよぉ」
屋敷からさらに山に向かって二人で歩いていく
「でもさ、いい人たちでよかったよね！！俺楽しかったもん」
目「楽しそうなのは佐久間くんだけじゃん」
「え、めめ楽しくなかったの？？あんなに笑ってたのに」
目「楽しかったけど…なんて言うか……あーわっかんね」
素直を慣れない天狗はぶっきらぼうにそっぽを向いた
「あはは…相変わらず冷めてんなぁ」
それにしても…一体どこにいるというのだろう
目「舘さんの気を全然感じない…暫くは探すことになりそう」
「えぇーっ…涼太ぁ、何しちゃってくれるんだよもぉ」
目「そもそも佐久間くんが目を離すから…」
「俺のせいなの！？……ちょちょ笑、静かに頷くんじゃない」
目「え、だって笑」
それからどれくらい歩いただろうか、見通しのいい丘まで上り詰めた
「はぁ、ここで休憩。俺疲れちゃった」
目「子供かよ」
「いーじゃんちょっとくらい〜」
目「まぁ、結構歩いたしな」
俺は草原に腰を下ろしすぐ横でめめは遠くを見つめ始めた
目「ちょっと川行ってくる、すぐ戻ってくるから」
「はーい」
それからめめは少し上の川まで歩いていった
「飛べばいいのに」
ふと、そんなこと思った
「はぁ、ここから大声出したら出て来てくれたりしないかなぁ…舘様ぁ！！」
やっぱり来ないか笑、俺が単純だったわ
「もーいい、めめ戻ってくるまで寝てやる」
そのまま横になり目を閉じた
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
