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佐久間side


「…ん……?」


目が覚めると客間の布団で横になっていた


「…あれ、俺一人で布団に戻ったっけ?」


そうこうしているうちにめめが部屋に入ってきた


目「あ、佐久間くん起きた?…ほら行くよ」

「へっ?」

目「へっ?って何…」

「行くって何処へ?」

目「もう…お世話になるのは一日だけって言ってたじゃん」


いや、言ったけど……


目「それともしばらくお世話になるって本気だったとか言う気?」

「本気だけど笑」

目「…嘘でしょ!?」


天狗は大声を出し落胆した様子を見せる


「どっちにしろこの姿じゃ妖界に帰れない」

目「佐久間くんがおっちょこちょいするからだよ…」

「ごめんって…」


康二のせいだ、なんて言ったらめめ怒るだろうし…


"人間に構うからこうなるんだ"ってね


向「おはよう、お二人さん」

「あ!康二!!おはよう」

目「…ぉはようざいます」

向「ご飯できてるけど食べなる?」

「おー食べる食べる!!もうね佐久間さんお腹ぺこぺこだからさ」

向「目黒さんは…?」

目「…俺は大丈夫です」


そういってまた部屋を出ていってしまった


向「なんかあったん?」

「いやいや、ただの反抗期だよ笑…ちょっと激しめのね」


気まずいなぁ、また言い争っちゃったよ…


―――――
目黒side


「ったく…」


佐久間くんはどうしてそんなに


"仲良くしよう!!"


精神でいられるんだろう


「人間と俺たちは違うんだぞ?」


そんなに慣れ親しむとあとが大変なことになる

…そんな気がするだけ、なのかもしれないけど


神社内の神木に縋りながら色々なことを考え込んでいた


深「何してんだ?」

「あ、別に…」

深「そう」


あれは確かこの家にいる物静かなほうの人間…


「そっちこそ、何やってるんだ?」

深「俺か?今から掃除だよ」


そういって松葉箒で参道を掃き始めた


深「こう見えて意外と敷石とか汚れてたりするからさ」

「朝からご苦労さまです…」


形だけのおつかれ言葉を


深「天狗さんも大変ですね、狐さん探さないといけないですし…」


…余計なお世話だよ、なんて言うほど器の小さい俺じゃないけど


「ははっ…ご心配どうも」


ちょっとイラついた


深「見つけるまでここにいていいですからね」

「……は?」

深「なんて俺の家じゃないからでかいこと言えないけど笑」

「あ、はい…」


哀れみの一言か?まぁどうだっていいけど


それよりも嫌な予感がする。近くにいるみたいだな…

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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