Bloody・snowは闇夜に狂い咲く3 (ページ48)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:106,201 hit

ソロ行動は危険ページ48

「…ん？」

宮「遅くなった、ごめん」

あれは…涼太！！…と阿部？？

向「阿部ちゃん！？なんでや？？」

深「……！？」

宮「時間かかってすまなかった、直ぐに佐久間を片付けよう」

「おい、どういうことだよ涼太！？なんで阿部がいるんだよ！！」

宮「翔太、今から説明するから落ち着いて」

「説明って…するまでもなく処分すべきだろ」

阿「ほらやっぱり…」

宮「こいつは佐久間の暴走を止める条件で俺が助けた。この騒動が終わったらきちんと処罰は下す」

岩「…本当か？」

ラ「でも舘さんが言うなら…本当っぽいけど」

目「それは同感」

宮「…と、言うわけでみんなよろ――」

深「納得いかない」

その場にいた全員が深澤を見た

深「だってこいつは俺を殺そうとした。元におじい様とお父様を死に追いやった。そんなやつと協力しろ？はぁ？？さすがに無理な話だろ」

宮「確かに…そうかもしれないが…現状阿部の力を借りて全員で立ち向かわないと勝てそうにないんだよ、分かってくれ」

深「ちっ…そいつと協力するくらいなら殺された方がマシだ」

確かに…深澤からしたらその意見が最もだろう…
一番殺されかけた張本人なのだから

「おい…どこ行くんだよ」

深「舘さんが阿部と組むなら俺は一人で逃げる…絶対に関わらない」

宮「そんな…無茶すぎる！相手はどんな手で来るか分からないんだぞ」

涼太が説得する間もなくどこかへ行ってしまった

岩「あーあ…ふっかは自分の意思を曲げないから…一度決めたらそうする奴なんだよなぁ」

目「え？じゃあ本当に別行動しちゃうの？？意地張ってるんじゃなくて？」

「おい、誰かあいつをどうにかしろよ…じゃないと…」

誰一人とて深澤を連れ戻す術が分からなかった

―――――
深澤side

「まじでなんなんだよ…舘さんも何考えてるか分からないし」

一人で突っ走って来たけどやっぱり心細い

「……いや、もう一人で進むって決めたんだ。あいつらに頼らずに」

どうにか森を抜けて教会に戻ればまた平穏な日々が戻ってくるはず

まだ夜明けは来ない、一人でこの真っ暗闇を歩くのは危険を伴う

「夜明けが来るまでここで身を潜めれば…」

佐「_残念だけど世が明ける前にお前は死ぬ」

「何……！？」

慌てて距離を取る

佐「流石の瞬発力、ただの人間ではなさそうだな」

そんな馬鹿な…さっきまで向こうにいた佐久間が今ここにいるなんて

佐「人間、俺と遊べ。お前は殺しがいありそうだから」