Bloody・snowは闇夜に狂い咲く3 (ページ32)

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自分の心配をしてページ32

阿「うぅ……素晴らしい友情だよ…感動しちゃった」

不気味な笑顔と豪快な拍手を送る阿部

「なんの魂胆や？急に態度変えて」

阿「ﾌﾌ…そんなに怖気なくてもいいんだよ？俺と康二の仲以上にいいものを見せてもらったからね」

こいつ……何が言いたい

阿「ま、今から俺たちは敵同士なわけじゃん？最後に褒めてあげたってとこかな」

「ハハッなるほどな…笑わせるやん。絶対に阿部ちゃんお前を倒すからな」

阿「…じゃあ手加減無しで行こうか」

めめには絶対触れさせへん、たとえ阿部ちゃんやとしても

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阿「その身引き裂く槍と成り奴の身体を侵食しろ"ドゥロンズ・インテイングル"」

茨最高峰魔法か…さすが風属性のくせに植物魔法まで手に入れた男

「我が気を感じ奴の茨を無効化に幻術ソール・ファグ」

辺り一面に土の気が立つ

この悪視界ならまともな茨攻撃を繰り出すことは難しいだろう

阿「ハハハ…康二それ本気でやってる？」

「いいや…まだまだ余裕やで…？」

余裕やない…！！めめを守りながら攻撃を回避する。かなりの集中力が必要だ

阿「やっぱりそのお荷物(人間)は捨てて俺のとこに来いよ。今なら半殺し程度で許してやるからさ」

「荷物なんて言うな！！しかも今戻っても半殺しはするんやな！悪魔か」

阿「勝手に言っとけ笑」

どうしたら…阿部ちゃんを上回る攻撃を見出さなくては…

目「康二、大丈夫か？」

「めめ…危ないから目つぶって離れてた方がいいで」

目「でも…康二が苦しそうに…」

「俺は平気や、こんなかすり傷すぐ治る……っ」

阿「よそ見厳禁だな」

「ゔぅっ…！……」

目「康二ーー！？」

阿部の棘を左半身からの出血が止まらない。力がどんどん抜けていく

目「康二こっちだ！！」

物陰に隠れていためめが飛び出し俺を抱き抱え走る

「バカめめっ…出てきたら…」

目「お前をほっといてただ見ていられるかよ！！俺も一緒に戦う。あいつを倒そう」

阿「あらあら…出てきちゃって大丈夫？せっかく康二が逃げる隙を作ってくれたのに…笑」

めめには自分の体を一番に心配して欲しいねん

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目黒side

「……はぁ……はぁ……康二…大丈…夫か？」

向「めめの方こそ息切れてんで」

「これ…くらい…」

向「もしかして体力強くなった？」

「そう？…あんまり分からないけどね笑」

向「……元気そうで良かった」

それはこっちのセリフだよ…