守られて守る ページ15
突然草むらからラウールが飛び出してきた
阿「あーあ。また邪魔が入った」
深「ラ…ウー…ル…」
「……お前なんで！？用事は」
ラ「やっぱり跡つけてきて正解だった」
確かに用事でラウールと部屋で離れたはず
ら「あれだけ外に出ないで言ったじゃん…現にこんなことなってるし…」
「すまない…俺がもうちょっと疑い深ければ」
深「おれ…が…術…にか……からなけ…れば……」
ラ「この状況は仕方ない…仲間に手を出すなんて」
阿「あ〜あ、俺も終わりだぁ…」
卑しい顔で呟く
阿「…なんて言うとでも思う？」
ニヤケ顔が不気味に映る
阿「助けが来たんだろうけど所詮人間。どう足掻こうがお前らは俺には勝てない」
「くっ……」
阿「そこの子は大人しくしてたら危害は加えなかったのに残念だなぁ…大人しく死んでもらおうかな」
ラ「めめっ…」
「大丈夫。宮舘さん達がきっと来てくれる……」
阿「おまけに使えない神父さんもまとめてやっちゃおっかな」
お願いします…助けて宮舘さん…翔太さん…
阿「何ブツブツ言ってんの？あ、もしかして命乞い？あっはは笑う」
どんどん阿部との距離が縮まる
阿「まぁ黒血をくれたら君だけは助けてあげてもいいよ？神父とそこの少年は殺すけど笑」
深「…はぁ…」
ラ「……くっ……」
「お前なんかに血はやらないし二人とも殺させない」
阿「ん…残念だね。せっかく生き残れるチャンスだったのに」
阿部の刃のような鋭い風をくらう
「いってぇ…でもこんくらい余裕だな」
阿「へぇ〜痛いの我慢するやつ嫌いじゃないよ俺。むしろもっと甚振ってあげたくなっちゃう笑」
「ふざけるな…」
深「目黒…お…前…体…大丈…夫じ…ゃ…ない…だろ…」
ラ「めめ…無茶したら…」
「無茶しないと二人を守れないじゃんか！！」
ラウールとふっかさんを庇いながら攻撃を最小限にして受ける
阿「ねぇ知ってる？気づかないうちに君は怪我してるんだよ」
「んなこと分かってる…！！」
ピリピリと痺れるような痛み
小さな切り傷が複数あちこちに出来ている
阿「仲間守るなんて必死だね笑、あれ？もう一人いたよね？ま、いいや俺には関係ないし」
「仲間は守って守られる存在なんだよっ…！！」
阿「君暑苦しいよ、ちょっとうざいからマジで殺すわ」
「……ぐっ…」
阿「じゃあね黒血くん。君を殺して血だけ頂くよ」
まずい…死ぬ…
？「ほいっと、目黒呼んだかい？」
？「ったく…来るの遅くなった」
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年8月13日 3時
