Bloody・snowは闇夜に狂い咲く2 (ページ6)

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水壁の突破口ページ6

深「とにかく吸血鬼がいるんだよ、しかも面倒くさいことに一緒にラウールもいる」

「ラウも！？なんで吸血鬼なんかと一緒に…」

深「あいつ吸血鬼なんか庇いやがって…」

吸血鬼を庇った…？それじゃあ3年前と同じじゃないか

深「…にしてもこの水の量、参ったな」

ものすごい水の勢いで鉄壁の壁を作り上げている

深「体当たりで入ったら水の圧で飛ばされるだろうし…」

ふっかはこんなこと言ってるけど俺にはわかる気がする

あの水の防壁。あれはラウールを攻撃する為じゃなくて何かしらから守っている気がする

だってこの水とても優しくみえるのだから

深「何かいい案思いついた？」

「そうだな…この水優しいだろ？」

深「何言ってんの？水が優しい？どういうこと？」

「いや俺も感覚なんだけど…」

深「感覚なんかい！！」

「多分…もう少ししたら水の勢い弱まると思う」

深「そんな適当なこと…マジかよ」

俺が言った途端水の勢いが半減した

深「えぇっ！？まさかお前も魔法使えんの」

「なわけないだろ笑、たまたまだよ」

深「だよな…人間が魔法使えるわけないもんな。さ！今なら狙える向こう側に行くぞ」

水の防壁に向かって走り出した

―――――

深「もしもーし、お話は終わりましたかね？」

渡「はっ…しまった、魔力を治療の方に集中してたら壁が…」

やっぱりそういうことだったのか

深「さあ、ラウールを返して大人しく捕まってもらおうか」

渡「ラウールはちゃんと返す。だけど俺は逃がせ、捕まる理由がない」

ラ「ふっかさんお願い。翔太さんの言うことを聞いて」

会話と姿で思い出した――

あの時の…佐久間の家で匿っていた吸血鬼だと

佐久間が死んだ理由はあいつだ、こんなところで出会うとは…

怒りが込み上げる、が今俺がすべきことはラウールの保護

深「中に入ったら照はラウの保護、俺は奴を仕留める。いいな」

「おう、分かった」

―――――

「ラウ、こっちだ」

ラ「ひっ…照くん！？」

深「よくやった照、こっちの処理は任せろ」

ラ「照くん、翔太くんを助けて」

「ラウ、一旦あっちに行こうか」

ラ「翔太くん、さっきはありがとう。絶対殺させないから」

渡「ラウール！！」

俺に抵抗しながらもあいつに話しかける

深「早く行け」

「ほら行くぞ」

―――――
深澤side

「やっと2人っきりでゆっくり話ができるな」