Bloody・snowは闇夜に狂い咲く2 (ページ5)

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浄化の水ページ5

ラウールside

これは一体どういうことだ

「なんで水が急に…？」

渡「ラウール、ごめん。この水の防壁は俺が操ってるんだ。俺実は吸血―」

「すっごぉぉいぃぃぃ！！」

渡「ん…？え？凄い…？まぁ、え？」

「こんな大量の水操れるなんて翔太さん凄すぎますよ！！」

初めて見た…これほどの清く美しい水

渡「え…あ、うん。ありがとう…というか怖くないの？」

「え…怖い？そんなことないですよ、むしろ僕感動しました」

翔太さんはどういう心境なのか？と目をぱちぱちしている

「あぁっ…ごめんなさい…僕変なこと言いましたよね…」

あぁぁどうしよう…絶対こいつヤバいやつだって思われちゃったよ…

渡「いや、いいんだ。ありがとうね」

「なんで感謝するんですか…？」

渡「昔ラウールのような優しい人に出会ったことがあってさ…」

「優しい人…あぁっ！そう言えば、夢の中で翔太さんのこと知ってる人に会って…」

渡「笑顔が似合う小柄な青年だろ…俺の知り合い。そしてあいつ、悪魔付き神父の知り合いでもあるんだ」

「どういう…痛てて…」

渡「あ…怪我していたんだよな、ちょっと待って」

そういい僕の腕に手を当て静かな声で呟く

渡「この痛ましい傷を癒したまえ、アクア・カタルシス―」

すると腕にあった青紫色の痣がだんだんと薄くなっていった

「おぉ…すごい！！」

渡「そんなに驚く…？笑」

「驚きますよ、…しかも痛くないし」

渡「まぁ、痛くないように治療してるから。俺様をなめんなって笑」

「そういうところはどうなのか…」

渡「うるっせぇ、お前俺より年下だろ笑」

「はいそうですけど、何か？笑」

渡「腹立つやつだな笑」

微かな安心感が生まれた

「それより翔太さんの怪我は…！？」

渡「ここまで魔法使えるんなら…」

翔太さんは自分の怪我した部分を掴む、すると僕と同じように怪我が治っていった

渡「ほら治った」

「良かったですね、治って」

深「もしもーし、お話は終わりましたかね？」

―――――
岩本side

やっとの思いでふっかに追いついた

「はぁ…はぁ…ふっか、先に行くなよ」

深「照下がって」

その瞬間地面から水が湧き出した

「何が起こってる？？」

深「あの吸血鬼の呪術だ」

「え？呪術？…というか吸血鬼がなんで神聖な教会にいるんだ！」

深「俺が捕まえたんだよ、この前」

「なんのために」

深「お前に言う必要なくね？」

いやそんな言い方って…仲間だぞ俺ら